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2021年五月場所の視点

東京の非常事態宣言が延長された。5月11日
だったのが、5月31日になった。延長はある
程度予期されていたが、問題は大相撲五月
場所の開催である。最悪は15日間の無観客
開催である。その恐れがあった。しかし、
幸いにも大型イベントは上限5000人かつ50%
の収容率の緩和策となった。もっとも、イベ
ントは補償金が支払われないのだから開催も
条件つきでという面があってもおかしくない、
という見方があった。

<五月場所の案内>

国技館でクラスターが発生したことは1度も
ない。何が効果的て何が非効果的なのか、
そろそろ非常事態宣言の中身を検証したほう
がいい。ワクチンが早くいきわたれば、それ
が一番いいのだが、まだ時間がかかりそうで
ある。

初日から関取4人が休場する。白鵬は三月
場所中から明言していた。七月場所に進退を
かけることになるが、36歳では15日間戦える
体づくりは容易ではない。ほかに碧山・翠
富士が休場する。翠富士は幕内下位で下から
3枚目である。このままだと十両落ちは避け
られない。

<白鵬>

竜電も休場だが、理由は新型コロナウイルス
での感染防止のガイドラインに抵触したとの
ことである。こうしたことでファンを裏切る
ようでは自覚が足りない。それにしても毎
場所休場がなくならないのは重量級大相撲の
影響としか思えない。

大関は4人いる。近く横綱不在になりそうな
だけに横綱が期待されがちである。だが、
品格力量抜群のレベルは遠い。甘い昇進では
短命の恐れがある。照ノ富士は大関最強だが、
両膝に不安がある。昨年の七月場所から横綱
のフル出場はなかたにもかかわらず、5場所
で大関の優勝は1回だった。

<照ノ富士>

それ以前の大関の優勝は2017年一月場所の
稀勢の里まで遡らなければならない。大関は
特別待遇を受けているが、存在価値を示せて
いなかった。今場所は大関から優勝がでなく
ては面目丸つぶれになる。

関脇・小結は2場所連続全員勝ち越している。
照ノ富士は大関に復帰したが、高安、隆の勝、
御嶽海、大栄翔が3場所連続関脇・小結全員
勝ち越しに挑むことになる。達成すれば、
系統別総あたりが定着した昭和22年秋場所
以降では史上初になる。

<高安>

関脇・小結は勢いにのって勝ち進むようだと
優勝してもおかしくないだけの実力がある。
隆の勝は勝つときは強さを感じさせるが、
星が伴わない。10勝以上勝つ相撲がみたい。
高安は先場所の失速を脱却して初優勝を期待
したい。31歳だけにチャンスはそうない。

碧山の休場で豊昇龍が繰り上がって、大関と
対戦することになりそうである。霧馬山、
琴勝峰は上位の壁に跳ね返された。豊昇龍は
どこまで通用するか。あるいはしないか。
まもなく五月場所が始まる。

健康のためできるだけ歩くようにしました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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