大相撲

■夏初日 大関試練の4番勝負

3日間だけ無観客となる静かなスタートの
五月場所が始まった。初日は大関にとって
試練の対戦相手となった。朝乃山対大栄翔、
貴景勝対若隆景、正代対北勝富士はいずれも
先場所負けている対戦相手である。唯一照ノ
富士は先場所勝っている同期の明生戦だった
が、一言ありの相撲となった。

その照ノ富士は明生にもろざしになられた。
照ノ富士はこれを極めて休まず攻めた。最後
は土俵下にほうり捨てるような極め出しに
なった。まず、明生だが、立ち合いに立ち
渋った。立ち合いを駆け引きに使ってはいけ
ない。横綱栃木山は「立ち合いは同時に立っ
て早く攻めろ」といっている。照ノ富士は
先場所も明生に二本さされている。同じ手を
やすやすと食うようでは大関の相撲とはいえ
ない。

正代は北勝富士に圧力勝ちした。これでは
北勝富士は攻めきれない。正代は気をみて、
つき落とした。北の富士さんは東京中日スポ
ーツで、正代が勝ち越すのは容易ではない。
また、尾車(元琴風)さんはスポーツ報知で、
正代は8番勝とうと思って取っていると、
8番も勝てないと、ともに警鐘を鳴らして
いる。

貴景勝は回転のある突きで若隆景をまったく
問題にしなかった。朝乃山は連敗中の大栄翔
戦である。立ち合い負けした。大栄翔は突き
押しで東土俵に朝乃山を追い詰めたが、朝乃
山は相手の手を押し上げてそらし、送り出し
た。朝乃山は勝つには勝ったが、自分の相撲
ではなかった。

横綱白鵬が長くないという予感からか横綱
待望の雰囲気が漂い始めている。しかし、
大関が優勝したからといって翌場所が綱とり
場所というのは早計すぎる。横綱は品格力量
抜群。横綱になっても安定した磐石の相撲が
取れないようでは務まらない。安易な横綱
づくりは慎むべきである。

食料を買い込みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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