2敗トップの高安は伏兵若隆景と対戦した。
若隆景は8勝4敗と2大関を倒して勝ち越し
を決めている。
相撲は、あたり合って突き合い。高安、若隆
景の頭を抑えてのはたき。若隆景こらえて
両者押し合い。若隆景左へまわりこんで体が
離れる。追い込む高安にさらに左へとまわる。
押し合いから土俵をまわるとき、高安が泳ぎ
かける。
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高安が残すところを若隆景がふところにはい
って押さんとするが、高安が逆襲の押し。
黒房下につまりながら若隆景がまわりこむ。
高安土俵際で止まるも若隆景右がはいって
一気に寄り立てる。高安小手投げにいき、
若隆景大きく体が飛ぶも、高安の右膝が崩れ
て若隆景の勝利となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/03/210326十三日目幕内-985-e1616762037953.jpg)
熱戦ではあったが、高安は若隆景の動きに
合わせすぎたことが敗因である。若隆景は
この場所著しい成長をみせ、油断できない
存在になった。有力な三賞候補である。
朝乃山対貴景勝は意外な展開になった。貴景
勝は突き押ししかないのだが、朝乃山は後退
せずに圧力をかけて貴景勝の押しが通じない。
貴景勝がのど輪で攻めるも朝乃山はずして
出るところを貴景勝が右足1本ではたき込む
と朝乃山は思わず横転した。流れは朝乃山で
あったが、予想外の敗戦となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/03/210326十三日目幕内-1157-e1616762064219.jpg)
朝乃山は12日目まで3敗ではあったが、相撲
内容はもうひとつであった。勢いがあった
わけではなく、十分な相撲が少なかった。
優勝する気配はさほどなかった。
大関復帰をかける照ノ富士と勝ち越しをかけ
る正代の一番は、速攻で決まった。照ノ富士
が前褌を取って一気に走った。照ノ富士の
強さが光った。これで照ノ富士は10勝目。
正代は貴景勝-朝乃山と強敵を残して勝ち
越しをかけることになる。
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これで優勝ラインは横綱不在のなか3敗と
低くなった。これは今場所強者がいなかった
ことを証明した。さらに4敗のおそれがある
が、ここまでいくとこれは優勝ではない。
単なる1位にすぎない。表彰する価値はない。
三段目で力士が担架で運ばれる事態が発生。
興味深いテーマをこれからもお届けします。