大相撲

■三月3日目 常態化した横綱不在の中3大関1敗

2連勝していた白鵬が突然休場した。右膝蓋
大腿関節軟骨損傷および関節水腫で手術を
することになった。手術後はリハリビが必要
なため、五月場所は休場して、七月場所に
進退をかけることになる、という。白鵬は、
これで6場所連続休場が決定した。白鵬36歳。
大鵬が5場所連続休場したときは28歳だった。
その後45連勝(誤審でストップ)している。
ここが白鵬と大きく違う。

<白鵬>

35歳7ヶ月の鶴竜もそうだが、年齢的に何
場所も務まるとは思えない。両横綱の引き際
はきれいだったとはお世辞にもいえない。
いたずらに時間稼ぎをしているようにしか
映らない。2横綱不在となり、いつもの場所
に戻った結果になった。

貴景勝が伏兵若隆景に不覚をとった。立ち
合いから押して押しまくったが、若隆景が
左に動いて組みとめにいくと貴景勝東土俵に
つまる。貴景勝激しい押しのなかから若隆景
が低い体勢で懐に入って向こう正面寄り切っ
てしまった。貴景勝は押し切れなかったこと
が敗因。若隆景は貴景勝の押しを耐えて反撃
ができたことがよかった。

<貴景勝、若隆景に敗れる>

これで3大関は1敗で並んだ。ただし、前半
で2敗すると苦しくなる。そのまま2敗を
維持する力はなさそうである。栃錦は初日に
負けて3回優勝している。相撲にかける執念
が違う。7連敗8連勝さえしている。相手の
技が決まってから3つの技を繰り出したこと
もある。今の大関はできない。

大関復帰を目指す照ノ富士は先場所押されて
負けている大栄翔と対戦した。今日は立ち
合いから圧倒してまわり込む大栄翔を追撃
して、つぶすような寄り倒し。三役でただ
ひとり全勝である。といってもまだ3日目で
ある。

<照ノ富士 大栄翔に圧勝>

横綱不在が当たり前のように毎場所繰り返さ
れる。今場所も例外ではなかった。そのとき
強いやつが勝つ。これが混迷の時代である

地元の駅の電車の本数が減りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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