大相撲

■三月4日目 横綱不在=大関優勝、とは限らない現実

2021年3月17日

三月場所後、横綱審議委員会が開かれること
になった。昨年十一月場所後、白鵬・鶴竜の
両横綱に注意が与えられた。それにもかか
わらず、一月場所・三月場所ともに休場し
続けた。カエルの面に何とやらである。気に
もせず休場し続ける両横綱、横綱審議委員会
はこけにされたも同然である。

<鶴竜と白鵬 ( 右) >

いくら休場を続けても復活は考えにくい。
15日間戦える強靭な肉体は一朝一夕にはでき
ない。横綱の責任を果たせない以上、自分で
引退できないのなら、引退勧告するしかない。
非情でも何でもなく、両横綱はすでに誰が
みても限界を露呈している。本気で復活でき
るとしたらその根拠は何なのか、明確に示し
ていただきたい。復活は1場所だけでない
のは当然である。

先場所の優勝者大栄翔が4連敗とトンネルの
なかである。ここまで横綱白鵬、大関貴景勝、
大関復帰を目指す関脇照ノ富士と強者ぞろい
である。今日は小結高安が対戦相手である。
大栄翔が押し、のど輪で攻めたてる。正面
土俵攻め込むも高安が弓なりにこらえてのど
輪をはずすと大栄翔の足が土俵の外にとび
だした。先場所は三役総なめした大栄翔だが、
相手も研究してくる。柳の下に今回どじょう
はいなかった。

<大栄翔、高安に敗れ4連敗>

照ノ富士は明生に二本さされ、外掛けで揺さ
ぶられ、土俵際まで追い詰められた。 ここを
しのぐと反撃に転じ、最後は小手投げで一蹴
した。照ノ富士は右四つ十分に組んで寄り
立てる相撲が万全である。この相撲でいけば
ケガは少ないし安全策である。

<照ノ富士(小手投げ)明生>

大関正代が早くも2敗目となった。北勝富士
相手に当たり負けしたが、すぐに反撃。西
土俵に北勝富士を追い込みながら、はたくと
呼び込んで正面土俵を割った。引いたりはた
いたりすれば相手はごっつあんである。土俵
は案外狭いのである。

<正代2敗目>

さらに前半で大関に2敗がでそうな雰囲気が
漂っていそうだ。横綱不在のときこそ大関
優勝のチャンスであるはずだが、混迷の時代
は必ずしもそうならない現実がある。

スポーツ新聞は白鵬の話題満載。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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