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■三月2日目 上手取れない白鵬が一瞬の小手投げ

2日目の国技館はけっこう空席が目立った。
イス席はいうまでもないが、マス席C、マス
席Bがブロックで空いていた。そういえば
3日目から千秋楽までチケットはまだ購入
できる状況である。

<空席>

相撲はどうだったか。気になるのはやはり
休場あけの白鵬である。2日目の対戦相手は
四つ相撲の宝富士である。宝富士は左四つ
だから右四つ白鵬とはけんか四つである。
相撲は白鵬が手を出して牽制。さし手争い
から右四つになった。だが、宝富士は右下手
をがっちり取り、白鵬に左上手を与えない
体勢をつくった。白鵬の左はどうやっても
まわしに届かないほど遠い。むろんまきかえ
も不可能である。

<白鵬上手取れず>

白鵬絶体絶命。昔の白鵬なら反応が早く、
いつまでも悪い体勢でいることはなかった。
それが白鵬相撲の特徴だった。宝富士が出よ
うとした瞬間、白鵬は体を開いて一瞬の小手
投げ。宝富士を土俵にころがした。白鵬は
上手が遠く取れなくてもそれほどあわてた
ようすはなかった。ここまで読んでいたのか。

<白鵬(小手投げ)宝富士>

白鵬の老獪な相撲だった。しかし、3日目は
阿武咲戦である。1年前の三月場所、白鵬は
優勝したが、阿武咲に負けている。昨年の
七月場所は御嶽海に負けている。白鵬の試練
は続きそうである。

けんか四つといえば朝乃山右四つ、高安左四つ
の一番にもあてはまる。相撲は右四つになっ
たが、高安は朝乃山に上手を与えない体勢と
なった。ひきつけてどんどん前に出ていって
正面土俵に寄り倒した。朝乃山はまたも序盤
の取りこぼしを克服できなかった。

<高安(寄り倒し)朝乃山>

優勝大栄翔と減量貴景勝が激突した。ともに
押し相撲。どちらの押しが勝るか。相撲は
激しい突き押しの応酬となったとなったが、
そのなかで貴景勝の突き落としが決まった。
貴景勝はきびきびした相撲が取れている。

先場所優勝の大栄翔は2連敗スタートとなっ
た。連続優勝なし記録は16場所連続になり
そうな流れである。

幕下の相撲が興味深かったです。
興味深いテーマをこれからもお届けします

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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