引き続き大関復帰をかける照ノ富士の15番
勝負をみていこう。
4(××××××)8鶴竜
対戦成績には優勝決定戦が含まれている。
最後の対戦は2017年三月場所、稀勢の里が
新横綱で優勝した場所である。事態は大きく
変わり、4場所連続の休場で追い詰められた
鶴竜と大関復帰を目指す照ノ富士の対戦に
なる。取組が実現すれば、前へ出る力から
照ノ富士が有利である。
4(××○○○○)0朝乃山
右の相四つだが、四つ身の型は照ノ富士が
上である。かいなを返して胸をあわせると
朝乃山は太刀打ちできない。勝負のゆくえは
朝乃山がどう有利な体勢をつくれるか、否か
にかかっている。
0(×××○×○)2隆の勝
先場所は物言いがつき、紙一重で隆の勝が
勝った。右ざしにくる照ノ富士におっつけで
対抗する隆の勝という展開になる。照ノ富士
は前に出る力で勝るのだから落ち着いて、
土俵際腰を落として攻めることである。
7(××○●○○)4御嶽海
御嶽海には1不戦勝が含まれている。大関
降格後の関脇で途中休場のときのものである。
幕内復帰後は3勝1敗と勝ち越している。
御嶽海の相撲はムラがある。勝負は御嶽海が
照ノ富士を後退させられるかどうかににかか
っている。
2(×××○●●)2大栄翔
大栄翔との初対戦は大関時代であった。大栄
翔は地力をつけ、優勝するまでに成長した。
照ノ富士は押し相撲に苦戦する傾向がある。
立ち合いの鋭い踏み込みで押しの威力を封じ
たいところである。
1(×××●○●)3阿武咲
先場所は阿武咲が先に攻め込んで突きたて、
中に入って寄り切った。完勝だった。照ノ
富士は幕内復帰後負け越している。立ち合い
は同時に立って早く攻めろという。照ノ富士
は先に攻められるかがポイントになる。
2(××○■○×)1若隆景
照ノ富士の1敗は不戦敗である。実力的には
若隆景はまだ照ノ富士を脅かすところまでは
いっていない。油断はできないが、通常なら
照ノ富 士が有利である。
1(××××○×)0志摩ノ海
志摩ノ海が幕尻で勝ちこんだ2020年十一月
場所に対戦している。地力の差は歴然として
いた。志摩ノ海は上位の対戦は初めてである。
照ノ富士は確実に勝っておきたいところで
ある。
大関復帰を目指す照ノ富士だが、大関昇進
目安の成績をあげることは第一目標である。
さらに、できれば優勝争いに加わって場所を
盛り上げていただきたい。
(この項目終わり)
三月場所の準備を始めました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。