大相撲

■七月9日目 朝乃山、取り直しを制して全勝

1敗御嶽海は大変な実力者である。優勝2回、
小結・関脇17場所連続在位記録の持ち主で
ある。関脇以下最強といってもいい。その
御嶽海相手に新鋭霧馬山が立ち合い左四つに
なって御嶽海に上手を与えない絶好の体勢を
つくった。まわしを引きつけ御嶽海を起こし
て寄り切った。霧馬山堂々たる勝利であった。

<霧馬山(寄り切り)御嶽海 写真提供C氏>

朝乃山対隠岐の海は9日目唯一の三役以上
同士の一番である。対戦成績は朝乃山の8勝
1敗である。取組的にはわくわく感に欠ける。
ところが相撲はやってみなくてはわからない。
立ち合い隠岐の海もろざしから果敢に出る。
まわりこんだ朝乃山、東土俵で上手投げ。
両者体が傾きながら、もつれて倒れていった。
軍配朝乃山だが物言いがついた。

<朝乃山(取り直し)隠岐の海 写真提供C氏>

協議の結果朝乃山対隠岐の海は取り直しと
なった。朝乃山、今度はもろざしを許さず、
左上手を取って前に出る。隠岐の海、巻き
かえにいくところを朝乃山豪快な上手投げで
隠岐の海を転がした。9戦全勝と快調に白星
を重ねていった。

<朝乃山(上手投げ)隠岐の海 写真提供C氏>

1敗正代は輝を、全勝白鵬は碧山を問題に
しなかった。当然とはいえ、予想通りの結果
であった。貴景勝は炎鵬相手に物言いのつく
相撲となったが、かろうじて勝利した。

9日目を終えて、全勝は白鵬と朝乃山だが、
スキは朝乃山にありである。白鵬は磐石で
ある。優勝を競り合う経験も豊富で有利で
ある。1敗は正代、下位で照ノ富士がいる。
照ノ富士をどの時点でどこまで上位あてる
のか。それも焦点になってくる可能性はある。
三賞争いも面白そうになってきそうな七月
場所である。

場所中は他の番組を見る時間が減ります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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