大相撲

■七月10日目 朝乃山攻略のポイント

10日目の好取組は7勝2敗の御嶽海対9戦
全勝の朝乃山戦である。対戦成績は、御嶽海
が4勝2敗とリードしている。朝乃山が初優
勝した千秋楽に対戦して勝って、地力の差を
みせつけた。また朝乃山が大関を目指した
三月場所も御嶽海が勝っている。しかし、
いまや立場は変わって朝乃山が大関である。
朝乃山の強さの秘密は右四つ左上手の型と
共に前へ出る圧力があげられる。

<御嶽海対朝乃山①>

かつて柏戸は前褌を取って走った。これには
大鵬もある時期までは手を焼いた。技能派の
元小結若瀬川の浅香山は「わしなら柏戸に
前褌を取らせない」と言うのだ。最初から
取らせないのではなく、取ったら上からたた
きつけるようにして切るのだ。部屋の清國が
この方法で柏戸に勝った。浅香山が教えた
ことはいうまでもない。

このエピソードを朝乃山に当てはめると、
朝乃山に左上手を与えず、力を発揮させ
ないことである。わかりきったことである。
前日隠岐の海はもろざしで果敢に出たが左
上手は取られ、勝利につながらなかった。

<御嶽海対朝乃山②>

この日の御嶽海は前日霧馬山に負けた御嶽海
ではなかった。立ち合い、御嶽海は突き放し
にでた。朝乃山左上手に手がかかりそうに
なるが、取れず、四つの争い。御嶽海、左
上手を相手の結び目あたりを取り、 自分を
軸に動きながら変則的な上手投げ。 朝乃山は
西の土俵下に沈んだ。

<御嶽海対朝乃山③>

1敗の正代が大栄翔の押しに屈し、2敗に
後退した。白鵬は突き押しのパワー相撲の
北勝冨士と対戦した。白鵬の速攻に一方的な
相撲となった。

かくして全勝白鵬、1敗朝乃山、下位で照ノ
富士となった。白鵬が追いかけて初めて互角
の立場になるが、それが逆では。白鵬有利の
まま場所は終盤に入っていく。

しつこいきまぐれ雨が続いています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
イラストとマークの2カ所をクリックして支援してください。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.