充実している、安定性抜群、調子は上がって
いると言われた白鵬も人の子だった。11日目、
白鵬は6勝4敗の小結大栄翔と対戦した。
相撲は意外な展開となった。大栄翔の真っ向
からの押しに白鵬後退、足をすべららせバラ
ンスをくずす。反撃に出るところを大栄翔に
いなされ、後ろをみせむき直るのがせいいっ
ぱいのまま押し出された。白鵬まさかの敗北
であり、痛恨の1敗となった。
朝乃山は前頭4枚目4勝6敗の輝であった。
終盤に組む取組ではない。輝は長いこと上位
戦がなく、上位を脅かす要素は少ない。取組
的興味は薄く、序盤、中盤に組んでおくべき
だった。遅過ぎた取組は白けるだけである。
1敗は白鵬、朝乃山、照ノ富士となった。
問題は照ノ富士の対戦相手である。明日12日
目は玉鷲である。残り3日で優勝を争って
いる白鵬、朝乃山と組めるのだろうか。
白鵬の今後の対戦相手は御嶽海-正代-貴景
勝-朝乃山である
朝乃山の今後の対戦相手は北勝富士-貴景勝
-正代-白鵬である。
こうなるのは、下位の優勝戦線力士に対する
取組編成意識が低いからである。今年の一月
場所、徳勝龍は13日目まで前頭8枚目以下の
対戦だけで、三役対戦は貴景勝一番だった。
とても地力で優勝したとはいえないことは
確かである。
それならいっそうのこと優勝資格を設定して
はいかがだろうか。優勝資格は横綱・大関
全員と対戦すること。プラス関脇・小結と
半分以上対戦することとしてはいかがだろう
か。幕内は元々2つある。横綱・大関との
対戦圏内の幕内とそうでない幕内の2つで
ある。この2つは同質ではない。単純に数字
を比較することはできないのである。幕内
最高優勝を権威あるものにするため、優勝
資格の設定こそ急務である。
眠い日でした。
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