大相撲

幕内復帰照ノ富士の予想対戦相手を検証

照ノ富士が2018年一月場所以来の幕内復帰を
果した。幕内の最後は4場所連続途中休場で
あっという間に十両落ちした。元大関は十両
で取ることはほとんどなく、引退するケース
が多かった。照ノ富士は26歳という若さだっ
ただけに、ひざさえある程度治ればやれる、
という思いがあったのかもしれない。照ノ
富士は2年1場所を経ての再入幕であった。

<2018年1月の照ノ富士>

久々の幕内だが、その間日馬富士、稀勢の里、
貴ノ岩、安美錦、嘉風、豪栄道などは引退
している。同部屋の日馬富士・安美錦以外は
幕内で対戦経験がある力士ばかりだ。2年
1場所ぶりの幕内は、久々の対戦相手ばかり
になる。予想される対戦相手を検証してみよ
う。対戦成績は幕内同士に限定した。

照ノ富士は現在幕内17枚目の幕尻である。
優勝戦線に浮上しない限り、対戦はせいぜい
幕内8枚目以内である。場合によっては十両
との対戦もあり得る。

<2014年9月 大関琴奨菊に快勝>

幕内8枚目以内で最も対戦が多い力士が琴奨
菊である。17回対戦して照ノ富士の9勝8敗
である。初対戦は2014年九月場所である。
琴奨菊は大関だったが、前頭筆頭の照ノ富士
が勝っている。関脇以下の照ノ富士が大関
琴奨菊に3勝1敗の成績を残している。次の
場所で対戦が実現すれば元大関同士の対戦に
なる。

次に幕内での対戦が多い力士は高安である。
大関同士での対戦はない。照ノ富士の入幕
2場所目から対戦して、高安が大関昇直前の
関脇の2017年五月場所を最後の対戦にして
いる。対戦成績は照ノ富士の7勝8敗である。
次の場所で対戦すれば、こちらも元大関同士
の対戦になる。

<2017年5月 関脇高安を圧倒>

元大関同士の対戦となると、栃ノ心戦も入っ
てくる。照ノ富士の大関時代、7勝2敗の
対戦成績であった。幕内通算は9勝2敗と
圧倒している。次の場所で顔が会えば、2017
年九月場所以来の対戦になる。妙義龍とは
新入幕の2014年3月に対戦している。9勝
3敗の対戦成績を残している。次の場所で
顔が会えば、こちらは2016年九月場所以来
の対戦になる。

<2014年3月 新入幕で妙義龍と対戦>

同じく照ノ富士が新入幕のとき対戦している
のが、勢と魁聖である。勢は照ノ富士が十両
に落ちる直前の幕内でも対戦している。対戦
成績は3勝8敗と照ノ富士が苦戦している。
魁聖には8勝3敗と分がいい。最後の対戦は
2016年十一月場所になる。千代丸は照ノ富士
の新入幕と十両に落ちる直前の幕内のみの
2回対戦するという珍しい対戦記録となって
いる。成績は1勝1敗である。

<2020年1月 十両で琴勝峰と対戦>

ほかにベテラン勢の玉鷲戦と松鳳山戦が予想
される。玉鷲とは5勝5敗、松鳳山には3勝
4敗の対戦成績を残している。幕内初対戦は
琴ノ若、琴勝峰、若隆景などになる。十両
では琴ノ若に1勝、琴勝峰に2勝、若隆景に
1敗している。

照ノ富士の幕内復帰はまだ第一段階である。
本当の復帰は幕内上位で再び横綱・大関と
対戦するときである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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