照ノ富士が2018年一月場所以来の幕内復帰を
果した。幕内の最後は4場所連続途中休場で
あっという間に十両落ちした。元大関は十両
で取ることはほとんどなく、引退するケース
が多かった。照ノ富士は26歳という若さだっ
ただけに、ひざさえある程度治ればやれる、
という思いがあったのかもしれない。照ノ
富士は2年1場所を経ての再入幕であった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/180114初日十両幕下途中-731.jpg)
久々の幕内だが、その間日馬富士、稀勢の里、
貴ノ岩、安美錦、嘉風、豪栄道などは引退
している。同部屋の日馬富士・安美錦以外は
幕内で対戦経験がある力士ばかりだ。2年
1場所ぶりの幕内は、久々の対戦相手ばかり
になる。予想される対戦相手を検証してみよ
う。対戦成績は幕内同士に限定した。
照ノ富士は現在幕内17枚目の幕尻である。
優勝戦線に浮上しない限り、対戦はせいぜい
幕内8枚目以内である。場合によっては十両
との対戦もあり得る。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/140914初日幕内-1043琴奨菊-e1588823823847.jpg)
幕内8枚目以内で最も対戦が多い力士が琴奨
菊である。17回対戦して照ノ富士の9勝8敗
である。初対戦は2014年九月場所である。
琴奨菊は大関だったが、前頭筆頭の照ノ富士
が勝っている。関脇以下の照ノ富士が大関
琴奨菊に3勝1敗の成績を残している。次の
場所で対戦が実現すれば元大関同士の対戦に
なる。
次に幕内での対戦が多い力士は高安である。
大関同士での対戦はない。照ノ富士の入幕
2場所目から対戦して、高安が大関昇直前の
関脇の2017年五月場所を最後の対戦にして
いる。対戦成績は照ノ富士の7勝8敗である。
次の場所で対戦すれば、こちらも元大関同士
の対戦になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/170528千秋楽幕内-656高安-e1588823843109.jpg)
元大関同士の対戦となると、栃ノ心戦も入っ
てくる。照ノ富士の大関時代、7勝2敗の
対戦成績であった。幕内通算は9勝2敗と
圧倒している。次の場所で顔が会えば、2017
年九月場所以来の対戦になる。妙義龍とは
新入幕の2014年3月に対戦している。9勝
3敗の対戦成績を残している。次の場所で
顔が会えば、こちらは2016年九月場所以来
の対戦になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/140309初日幕内-400妙義龍.jpg)
同じく照ノ富士が新入幕のとき対戦している
のが、勢と魁聖である。勢は照ノ富士が十両
に落ちる直前の幕内でも対戦している。対戦
成績は3勝8敗と照ノ富士が苦戦している。
魁聖には8勝3敗と分がいい。最後の対戦は
2016年十一月場所になる。千代丸は照ノ富士
の新入幕と十両に落ちる直前の幕内のみの
2回対戦するという珍しい対戦記録となって
いる。成績は1勝1敗である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/200118七日目十両-149琴勝峰-e1588823872456.jpg)
ほかにベテラン勢の玉鷲戦と松鳳山戦が予想
される。玉鷲とは5勝5敗、松鳳山には3勝
4敗の対戦成績を残している。幕内初対戦は
琴ノ若、琴勝峰、若隆景などになる。十両
では琴ノ若に1勝、琴勝峰に2勝、若隆景に
1敗している。
照ノ富士の幕内復帰はまだ第一段階である。
本当の復帰は幕内上位で再び横綱・大関と
対戦するときである。
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