大相撲

貴景勝失速!復活はあるのか

三月場所は休場がちの白鵬・鶴竜が皆勤した。
白鵬は優勝。鶴竜も12勝をあげ、横綱の面目
を保った。これはよかったのだが、一人大関
の貴景勝が7勝8敗と負け越してしまった。
それも白鵬戦がなくての成績である。あった
としたら6勝9敗のほうが濃厚であった。
貴景勝は来場所またもやカド番を迎えること
になってしまった。

<新大関の場所、御嶽海に勝ちながら負傷>

貴景勝は大関を5場所務めた。成績は30勝
22敗23休である。大関に駆け上がった勢いは
急速に失われている。貴景勝の本来の相撲は
突き押しである。威力はかなりある。突き
押しでゆさぶって、いなしたり突き落とした
りもする。ところが今はあたりが効いてない。
二の矢が弱い。その結果相手にまわしを許す
ケースが目立っている。朝乃山には3連敗中
であり、実力は逆転している。

<新大関の場所、再出場で碧山に敗北>

押しの大関と言えば大受を思い起こす。大関
昇進直前の場所、その押しはさえまくった。
横綱北の富士も防げず、痛恨の1敗をきっし
ている。大受を止めたのは馬力負けしなかっ
た横綱琴櫻とすばやく前褌をがっちり取って
押しを封じた新横綱輪島だけである。だが、
その大受も大関昇進後は勝てなくなり、5場
所で大関の地位を失っている。

押し相撲は難しいといわれる。リズムがくる
うと確かに勝てなくなる。貴景勝は押しだけ
でなく、琴錦のようにもろ差しから速攻で
寄っていく相撲を口にしたこともあったが、
さほど出ていない。栃木山のようにはず押し
を試みるのもいいかもしれない。貴景勝は
23歳と若い。悪いところがあるなら治した
ほうがいい。

<関脇時代、白鵬に快勝>

東京は新型コロナウイルスの感染拡大で、
週末は不要の外出をしないようにという自粛
要請が出ている。都市封鎖、首都圏封鎖に
なれば、五月場所の開催が心配される。場合
によっては無観客開催さえ危ぶまれる事態に
なりかねない。先のことはわからないが、
もしそのときはケガの治療をして、復活への
時間にすればいい。このまま終わるとは信じ
たくない。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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