大関候補の朝乃山が大関に昇進した。その
結果、大関候補はいなくなった。一月場所
13勝した正代は三月場所8勝に終わった。
勝ち越しはりっぱだが、連続2ケタの持続
性はなかった。実力者御嶽海は碧山、隆の勝
にまともに戦って負け、がっかりさせた。
2回の優勝を大関に直結できなかった過去も
あり、期待しがたい。短期間のうちに大関が
誕生することは考えにくいのが現代大相撲で
ある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/北-e1585186365850.jpg)
大鵬は新入幕の場所、初日から11連勝とファ
ンを驚愕させた。その場所12勝をあげた。
豊山(前名内田)も新入幕の場所12勝をあげ
た。北の富士は新入幕の場所13勝をあげ、
翌場所は小結に昇進している。このように
将来性のある力士は新入幕から活躍する傾向
があった。今新入幕でここまで目を見張る
ほど活躍する力士は見当たらない。
また、何らかの記録を引き下げて入幕する。
花田(後の大関貴ノ花)は最年少十両、最
年少入幕(当時)を達成した。輪島は幕下を
無敗で通過している。あるいは十両で15戦
全勝優勝をする。これは栃光、豊山、北の
富士、把瑠都、元小結という条件付だが栃ノ
心しか成し遂げていない。こうした記録の
面でも思いつかない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/120122千秋楽表彰-042-e1585186386751.jpg)
そうなるとあとは若手に期待するしかなく
なる。そこで五月場所の予想番付に基づく
年齢番付を作成してみた。年齢は3月26日
現在である。それが以下である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/年齢番付A.jpg)
横綱に琴勝峰、琴ノ若の佐渡ヶ嶽部屋の若手
が並んだ。琴勝峰は弱冠20歳である。幕下
でも20歳以下は数えるほどしかいないのに、
その若さで幕内である。逸材もいい。下の
ころから注目されてきたホープである。琴ノ
若は祖父に琴櫻、父に琴ノ若をもつ相撲の
申し子である。時間はかかるが、この両力士
に大関の期待がかかる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/200124十三日目十両-803-e1585186453405.jpg)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/200124十三日目十両-004-e1585186428979.jpg)
霧馬山は23歳である。はつらつとした相撲を
取る。どこかで化ける可能性はある。千代の
富士が投げから前褌を取って出る相撲を取る
ようになってから強さを発揮していった。
それまで大関・横綱になれるとは思っても
みなかった。十両では豊昇龍が期待できる。
まだ軽量に泣く相撲が目立つが、そこを脱却
すれば飛躍する可能性はある。
次の大関は、時間はかかるが琴勝峰、琴ノ若、
霧馬山、豊昇龍のなかから出るのではない
だろうか。
以前三月場所が中止になったとき協会の財政が
どれくらいもつか、放駒(元魁傑)理事長が
試算させたという話を聞きました。
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