大相撲

■春9日目 受難の一人大関

大関を 目指す朝乃山、両横綱が順調に白星を
重ねるなか、貴景勝がどうもピリっとしない。
豊山を攻め切れず、逆襲にあうとこらえきれ
ずに土俵を割った。これで5勝4敗である。
10勝どころか勝ち越しさえ危うい成績、相撲
内容である。貴景勝の立ち合いからのあたり
が対戦相手に脅威を与えるほどの威力がない。
二の矢の攻めも、もたもたした取り口である。
これでは勝てない。

今の貴景勝は横綱を予感させる要素はない。
大関にはいくつかのタイプがある。まず、
時には横綱以上の存在価値を発揮する大関 。
もうひとつは大関昇進時の勢いが失われ、
1ケタ勝利に終始するタイプである。今の
貴景勝は後者にはいりつつある。

たった一人の大関が存在価値を示せない現状
は、深刻である。ベテランの域ではなく、
若い大関だけにどこか悪いのではと思って
しまう。健康上の問題があったとしても、
その理由をいくら言い立てても相手には勝て
ない。と言ったのは力道山である。

両横綱が休場した先場所、本来なら貴景勝が
優勝してもおかしくなかった。それが平幕
正代・徳勝龍に敗退するようでは期待でき
ない。それが貴景勝の実態なのである。

明日10日目は関脇正代戦である。今後予想
される対戦相手は阿炎、関脇朝乃山、横綱
鶴竜・白鵬と強敵ぞろいである。場合によっ
ては平幕中位以下の好調力士が組まれる可能
性がある。無観客開催場所は貴景勝にとって
10勝どころか、勝ち越しさえ微妙な場所に
なりそうである。

  【大相撲写真館】

寒さを感じる1日でした。
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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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