一月場所、炎鵬の大関初挑戦が9日目に実現
した。対戦相手は豪栄道。ここまで3勝5敗
と必ずしも好調といえなかったが、全勝の
正代に勝っている。炎鵬に勝って勝ち越しに
道筋をつけたいところであった。
勝負は,炎鵬が立ち合いの変化に出た。小兵
ではあるが、立ち合いの変化はめったにない。
この奇襲で豪栄道は大きく体勢をくずし、
うしろについた炎鵬が勝負を決めた。炎鵬は
大関戦初勝利となった。
観客を仰天させたのが、小結阿炎戦であった。
阿炎得意の突っ張りが炎鵬低く、ヒットしに
くい。炎鵬ますます低く入り、阿炎の右足を
取るやそのまま持ち上げ、土俵の外に運んで
しまった。それは足取りというよりは足抱え
出しとでも言いたくなる技であった。炎鵬の
技は素晴らしい。千秋楽勝ったら技能賞は
本来おかしなことである。三賞は相撲内容を
問うべきものであるからだ。
幕末の本を読んでいます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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