大相撲

4人の元大関

2020年2月8日

一月場所は、大関に関して2つのことが明ら
かになった。1つはカド番の豪栄道が大関を
守れず、引退したことである。もう1つは
大関復帰を目指す高安が10勝どころか、負け
越したことである。これで元大関は琴奨菊、 
照ノ富士、栃ノ心、高安の4人となった。
これほど元大関が現役として番付に名を連ね
ていることは珍しい。改めて元大関の経緯、
現状をみていこう。

<琴奨菊>

琴奨菊が10年ぶりに日本出身の優勝者となっ
たのは、4年前の2016年の一月場所であった。
それが1年後の2017年一月場所に大関陥落が
決定した。その直後の関脇では9勝6敗で
1勝足りずに大関復帰はならなかった。元
大関としては既に18場所を経過した。成績は
129勝137敗4休である。最近は5場所連続
負け越しで番付を下げ続けている。1月30日
に36歳になった。十両陥落はないのか、今後
が気になる琴奨菊である。

照ノ富士は大関時代1場所おきにカド番を
繰り返している時期があった。それが稀勢の
里の新横綱場所で優勝決定戦をして、照ノ
富士復活かと思わせた。だが、4場所後に
大関の地位を明け渡した。2場所とも途中
休場だった。だが、休場は4場所続き、1場
所皆勤後5場所連続休場して、番付を序二段
まで下げた。元大関が十両で取ることさえ、
珍しいのだが、ここまで番付を下げた元大関
は前代未聞である。

<照ノ富士>

照ノ富士のその後は以下で、5場所かかって
十両に戻った。休場場所を含め、1年半の
無給生活をようやく脱出した。
2019年
三月 序二段48 7勝
五月 三段目49 6勝1敗。
七月 幕下59 6勝1敗
九月 幕下27 6勝1敗
十一月幕下10 7勝優勝

一月場所では十両優勝した。現在6場所連続
好成績である。三月場所は十両上位が予想
される。28歳でまだまだ取れるし、次の目標
は幕内復帰になる。

<栃ノ心>

栃ノ心は14勝優勝-10勝-13勝とりっぱな
成績で大関に昇進した。しかし、大関では
実績を残せなかった。最初の大関は5場所
しか務まらなかった。降格した関脇でまさか
の10勝をあげ、大関に復帰した。だが、復帰
後の大関は2場所しかもたなかった。その後
は途中休場と負け越しが続いている。32歳と
前途は厳しそうである。

<高安>

高安は玉鷲戦での肘の負傷が影響している。
3場所連続途中休場、(1場所は勝ち越し後
休場)。関脇に落ちた一月場所では、10勝
どころか、負け越した。大関復帰は容易で
ない道となってしまった。前記3人は優勝
している。高安はまだない。大関時代は優勝
待望の機運があった。今は誰が優勝しても
不思議ではない時代である。平成生まれ最初
の幕内力士は三月場所で30歳を迎える。金星
のチャンスでもある。奮起せよ高安。

悪戦苦闘の1日でした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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