大相撲

横綱・大関に挑む10人のサムライ

2019年5月11日

貴景勝が大関に昇進して、挑む側から挑まれ
る側に変わった。大関になった貴景勝を見る
対戦力士の目は違ってくる。1横綱3大関に
挑む力士は前頭西4枚目阿炎までである。
ただし、栃ノ心、琴奨菊は元大関のプライド
から、挑むサムライからはずした。横綱・
大関に挑むのは10人である。東関脇逸ノ城
から前頭西4枚目阿炎までのここ1年間の
上位戦の成績が以下である。
サムライA
ここ1年間でフルに横綱・大関と対戦して
きた力士が2人いる。1人が御嶽海である。
昨年の七月場所で優勝したが、その後大勝ち
がない。ここ1年で横綱に4勝6敗、大関に
6勝7敗とかなり肉薄しながら、ここ4場所
10勝以上の成績がない。それどころか負け
越しが2場所ある。目下14場所連続関脇小結
在位中だが、五月場所は横綱・大関戦を2勝
2敗以上の成績をあげた上で、10勝以上を
あげたいところである。 
190511初日前日 051
<優勝以降2ケタ勝利がない御嶽海>
                                                   
もう1人が玉鷲である。一月場所優勝しなが
ら、翌場所5勝10敗では落差が大きすぎる。
三月場所は、横綱・大関にすべて負けてしま
った。玉鷲のいいところは年齢の割に若々し
い相撲を取ることである。五月場所は再び
その相撲を復活させ、玉鷲健在を見せていた
だきたい。
190511初日前日 732
<一月場所優勝した玉鷲>

先場所、豪栄道・高安の2大関を圧倒し、
大勝しながら審判部のへたくそな取組編成で
両横綱戦が組まれなかったのが逸ノ城である。
逸ノ城は時々なにか魂がぬけたような相撲を
取ることがあるが、それが解消できたのが
先場所であった。そういうときの逸ノ城は
強い。貴景勝でさえ、負けている。場所が
面白くなるか否かは逸ノ城にかかっている。
190511初日前日 172
<先場所14勝した逸ノ城>

横綱・大関にとって油断できない相手が北勝
富士である。パワー相撲に圧倒されるとたち
まち土俵際へ追い込まれる。この1年間、
横綱戦2勝3敗、大関戦5勝4敗とかなり
地力をつけてきている。先場所は7勝8敗と
惜しくも負け越したが、それだけに五月場所
はリベンジしたいところである。

大栄翔は先場所かなり善戦した。高安、豪栄
道に勝利し、7勝8敗と勝ち越しまであと
一歩に迫った。予想以上の戦いをした。ただ、
連続して善戦できるかというとかなり未知数
の部分が多い。大栄翔は勝ち負けにこだわら
ずに、自分の相撲を取り切ることに徹すれば
いい。

風薫る5月。大相撲本場所でもっとも過ごし
やすい季節のなか、横綱・大関に挑む10人の
サムライの戦いが、まもなく始まろうとして
いる。

汗ばむ日です。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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