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大関時代より弱い今の稀勢の里

久々に会った相撲仲間が開口一番こう言った。
「稀勢の里は一段と弱くなったね。大関時代
より弱いのではないか」稀勢の里は確かに
攻撃力も防御力も鈍い。大関時代より弱いと
言われても反論のしようがない。横綱が大関
時代より弱い。それは稀勢の里にとってかな
りよろしくない状態である。
稀勢の里の特徴として、出場して負けが込む
と、休場というパターンがある。横綱6場所
中、4場所がこのパターンである。6割6分
7厘が途中休場である。これはいかにも多す
ぎる。1場所全休がある。一月場所では、
1勝4敗からの横綱休場は千代の山以来65年
ぶり、2場所3日連続金星配給は宮城山以来
87年ぶりという見出しがスポーツ紙に躍った。
180118五日目幕内 701=2
<一月場所 嘉風に敗れ4敗となった稀勢の里>

まさに屈辱だが、稀勢の里が大関時代より
弱ければ不思議でもなんでもない。宮城山は
大阪横綱であった。昭和2年東西合併で東京
の土俵にあがったが、実力は小結程度といわ
れていた。宮城山は東西合併後17場所横綱を
務めたが、途中休場は5場所であった。横綱
返上問題をおこした千代の山は5場所途中
休場、6場所全休している。
兄弟子の元若の里が西岩部屋をおこして独立
した。2月には部屋開きがおこなわれ、稀勢
の里が土俵入りを行うようである。ところが、
事情通によると2月上旬段階で部屋は建設中
だという。部屋の完成が延期するようだと
大阪入りする25日には間に合わないことも
考えられる。
180211トーナメント 874
<稀勢の里横綱の土俵入り>

そうなると稀勢の里は三月場所ですべてを
かけるのは難しくなってくる。もっともそん
な事情に関らず、稀勢の里は稽古で自信が
つくまで、中途半端に本場所に出場すべき
ではない。今度こそ万全で、やることはすべ
てやったという段階で出場することである。
屈辱を晴らすのは土俵の上しかない。

探し物をしてしまいました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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