大相撲

ハンディキャップ戦に挑む白鵬

2018年1月11日

一月場所が近づいてきた。優勝候補をあげる
としたら、白鵬しかいない。同じ横綱の稀勢
の里、鶴竜は4場所連続休場あけであり、
不安要素がついてまわる。大関豪栄道、高安
はコンスタントに13勝以上あげる力はない。
そうみてくると、優勝候補は白鵬しかいない、
という寂しさである。

その白鵬も張り差し・かちあげを、ファンの
投書を受けて横綱審議委員会から美しくない
という理由で封印させられるというハンディ
キャップ戦を強いられることになりそうで
ある。将棋で言えば駒落ちである。プロ棋士
がアマ相手に飛車、角などを落として稽古
将棋としておこなわれることが多い。プロ
同士の公式戦ではまずありえない。白鵬は
プロ同士の公式戦(本場所)で駒落ち将棋
ならぬ、ハンディキャップ相撲を取らされる
わけである。
160516九日目幕内 949
<H28年5月 勢をKOした白鵬のかちあげ>

1月9日、明治神宮の奉納土俵入り前に、ベテ
ランの相撲ファンと話す機会があった。どんな
意見が聞かれるか。先入観を与えないように
して率直な意見を聞いた。概ね次のような
意見であった。

1.これまで、白鵬の張り差し、かちあげで
行司がストップしたことはなく、物言いも
ついていない。勝負は成立している。つまり、
認められている。
2.横綱だけが使えない技を認めるなら、
対戦相手にも何らかのハンディキャップを
与えるべきである。
3.使った場合、やり直しになるのか。反則
負けになるのか、勝負成立なのか、あらかじ
め明確にしておくべきである。1との整合性
はどうなるのか。
4.美しくない勝ち方(そういう声がある)
より、どうどうたる負け方のほうが横綱審議
委員会は評価するのか。そもそも弱い横綱を
つくってきた反省がない。
5.美しくない勝ち方というのならうしろ
もたれのほうがはるかに美しくない。
171125十四日目幕内 538
<H29年11月 遠藤戦で手をだした白鵬>

聞き役にまわったが、話してくれた方はたん
たんと話し、テレビの出演者のようにエキ
サイトすることはなかった。ただ、明らかに
横綱だけが使えない技があることは不合理と
いう見解であった。横綱の技ではないとして、
けたぐり、猫だましは批判されたことはある。
これらの技はそれほど使うメリットはない。

白鵬は稽古総見では意識的に使うまいとの
姿勢を示した。ただし、皆無ではなかった。
一月場所初めてハンディキャップ戦に挑む
ことになる。白鵬はどんな相撲をみせるの
か、違った意味で注目される。
十一月場所2日目、日馬富士本場所最後の
土俵入り写真をしみじみ眺めた。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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