大相撲

高安優勝の条件

2017年6月30日

新大関高安が再び優勝を口にしている。意欲
と自信の裏づけがあるのだろうが、現実的に
どうなのか。先場所は14日目、千秋楽と連敗
し、結局11勝4敗で終わっている。三月場所
は12勝と上位で自己最高の成績の成績をあげ
ている。
160724千秋楽幕内表彰 580
<賜杯>

イメージだけでは、時の人としていかにも
優勝ができるように思えてしまう。だが、
つぶさに検討すると、ことはそう簡単では
ない。高安は14日目を終えての優勝圏内は
まだない。優勝というとどうしても13勝以上
の成績が求められる。高安にとって未知の
領域なのである。

高安が優勝するための条件は何か。そのため
にはまず第1に、関脇以下にとりこぼさない
ことである。ここ1年、関脇以下の敗戦は
次の力士である。
3敗 嘉風、碧山、玉鷲
2敗 御嶽海
1敗 正代、遠藤、栃煌山、貴ノ岩、蒼国来
碧山との対戦はなさそうである。となると
克服すべきは嘉風・玉鷲戦であり、御嶽海戦
である。いずれも難しい相手である。だが、
これを突破しないと優勝はない。
170122千秋楽パレード 085
<主役になれるか高安>

次にここ1年の大関戦はどうか。
照ノ富士 5勝1敗
豪栄道 4勝2敗
圧倒しているが、油断はできない。特に復活
しつつある照ノ富士は要注意である。大関戦
を全勝でいくことが優勝の第2条件になる。

一番壁となるのが横綱戦である。ここ1年の
横綱戦が、一番成績がよくない。
白鵬 1勝3敗
日馬富士 2勝4敗
鶴竜 2勝2敗
鶴竜戦では不戦勝が1勝ある。ということは
ここ1年の横綱戦はすべて負け越しである。
優勝のレベルが高くなると横綱戦は2勝1敗、
下がった場合でも1勝2敗でのりきらなけれ
ばならない。これが第3条件である。
170528千秋楽幕内 562
<高安優勝の最大のカギは横綱戦>

こう見てくると高安優勝の条件は、まったく
スキのないものになってくる。あるいは勢い
にのって実力以上の力が求められる。高安の
優勝があるか否かは、以上の条件のクリア
次第である。

小雨の中、友人に絵画3点を送りました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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