新大関高安が再び優勝を口にしている。意欲
と自信の裏づけがあるのだろうが、現実的に
どうなのか。先場所は14日目、千秋楽と連敗
し、結局11勝4敗で終わっている。三月場所
は12勝と上位で自己最高の成績の成績をあげ
ている。
<賜杯>
イメージだけでは、時の人としていかにも
優勝ができるように思えてしまう。だが、
つぶさに検討すると、ことはそう簡単では
ない。高安は14日目を終えての優勝圏内は
まだない。優勝というとどうしても13勝以上
の成績が求められる。高安にとって未知の
領域なのである。
高安が優勝するための条件は何か。そのため
にはまず第1に、関脇以下にとりこぼさない
ことである。ここ1年、関脇以下の敗戦は
次の力士である。
3敗 嘉風、碧山、玉鷲
2敗 御嶽海
1敗 正代、遠藤、栃煌山、貴ノ岩、蒼国来
碧山との対戦はなさそうである。となると
克服すべきは嘉風・玉鷲戦であり、御嶽海戦
である。いずれも難しい相手である。だが、
これを突破しないと優勝はない。
次にここ1年の大関戦はどうか。
照ノ富士 5勝1敗
豪栄道 4勝2敗
圧倒しているが、油断はできない。特に復活
しつつある照ノ富士は要注意である。大関戦
を全勝でいくことが優勝の第2条件になる。
一番壁となるのが横綱戦である。ここ1年の
横綱戦が、一番成績がよくない。
白鵬 1勝3敗
日馬富士 2勝4敗
鶴竜 2勝2敗
鶴竜戦では不戦勝が1勝ある。ということは
ここ1年の横綱戦はすべて負け越しである。
優勝のレベルが高くなると横綱戦は2勝1敗、
下がった場合でも1勝2敗でのりきらなけれ
ばならない。これが第3条件である。
こう見てくると高安優勝の条件は、まったく
スキのないものになってくる。あるいは勢い
にのって実力以上の力が求められる。高安の
優勝があるか否かは、以上の条件のクリア
次第である。
小雨の中、友人に絵画3点を送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
マーク2カ所をクリックして支援してください。
よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑↑