五月場所の日馬富士は立ち合いの鋭さと集中
力がすばらしかった。久々に優勝に近い内容
では、と思わせたが、それでいて結果は11勝
4敗で終わってしまった。白鵬が5場所優勝
なしで優勝が遠いと騒がれたが、日馬富士も
5場所連続優勝なしになってしまった。
日馬富士の場合横綱昇進以降、11場所連続
優勝なしがあるから、それほど深刻に考える
必要はないのかもしれない。ただ、優勝でき
るチャンスを逃したことがいかにももったい
優勝なしがあるから、それほど深刻に考える
必要はないのかもしれない。ただ、優勝でき
るチャンスを逃したことがいかにももったい
なかった。
横綱の最大優勝間隔11場所は柏戸と同じで
ある。一代年寄になった北の湖と貴乃花の
両横綱には、13場所連続優勝なしがある。
横綱優勝率は28場所中4回で14.3%である。
1年間に0.9回である。これに近い数字は鏡里
である。もっとも横綱の中には常陸山以降、
最高成績を含め優勝0回が9人、最高成績を
含む優勝1回が6人とけっこういるが、問題
外である。
日馬富士は現在通算優勝8回。優勝はぜひ
とも10回にのせておきたいところである。
また、4横綱のなかで最年長の33歳である。
千代の富士は36歳直前まで相撲を取ったが、
これは容易ではない域である。それだけに
時間はあるようでないのである。
新しい力稀勢の里、高安も台頭している。
ただ、日馬富士はこの両力士に強い。七月
場所では再び立ち合いの鋭さと集中力の相撲