大相撲

総評

2016年7月28日

★七月場所の横綱・大関陣について
横綱が25勝9敗、大関が28勝24敗。関脇以下
には全員で24敗。とにかくよく負けた。横綱・
大関が7人いながら、合格点は日馬富士と稀勢
の里のわずか2人だけである。

160724千秋楽幕内表彰 368
<優勝を逃した白鵬(中)と稀勢の里(右)>

★優勝した日馬富士について
日馬富士は中盤まで安定感がなかったが、終
盤調子をあげてきた。かつての朝青龍のごと
くスピードと集中力がさえわたった。13日目の
2敗同士の稀勢の里戦は圧巻だった。最高の
立ち合いで完勝だった。

160724千秋楽パレード 041
<8回目の優勝を果たした日馬富士 旗手照ノ富士>

★12勝の稀勢の里は優勝と横綱を達成でき
なかった
優勝即横綱はよくない。横綱の権威と責任を
重く受け止めてほしい。5場所間に3回優勝
か、連続優勝してからの話である。しかし、
今場所はよく奮闘した。内容は先場所を100
点とすると70点くらいである。

160714五日目幕内 709
<稀勢の里、栃煌山に敗れる>

★10勝の白鵬について
今場所は期待はずれ。期待はずれの最たるも
のが照ノ富士戦でのあっさり負けである。10
勝は大関の最低責任勝ち星でしかない。とい
うことを自覚していただきたい。目標だった
通算1000勝も結局届かなかった。

★かろうじてカド番を脱した照ノ富士について
もう大関の力はない。名ばかり大関になって
しまった。現状を打破する意気込みと猛稽古
で活路を見出し、復活するしかない。

160722十三日目幕内 601
<正代、照ノ富士に圧勝>

★関脇以下について
まず、出場した横綱・大関全員と対戦して
高安・栃煌山・隠岐の海・宝富士の4力士が
勝ち越した。これは賞賛に値する。とりわけ
高安は11勝、宝富士は10勝と2ケタ勝って
の内容よしだから、三賞受賞も当然だった。

160714五日目幕内 753
<宝富士、白鵬を倒す>

優勝日馬富士を倒した隠岐の海と嘉風だが、
嘉風だけが殊勲賞となった。正代は強さを増
している。来場所再び、横綱・大関全員と再
び対戦する地位に上がるだけに楽しみである。

★そのほか気になった点は
鶴竜、琴奨菊をはじめ、休場力士が幕内で6
人と多かった。また、名古屋でも十両宇良の
人気は凄かった。立ち合い不成立が目立った。
相撲がしらける。立ち合いはどうあるべきか。
呼吸を合わせるところから根本的に考え直さ
なければよくはならない。

★最後に場所の採点を
以上を踏まえると70点。

名古屋滞在の疲れがまだ幾分残っています。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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