大相撲

■名古屋6日目 稀勢の里の試練

2016年7月15日

稀勢の里は白鵬と1敗で並んでいるが、同じ
並んでいても無敗で並んでいた先場所と明ら
かに心理状態が違う。優勝だけを狙うのなら
並んでいるのは悪くない。しかし、横綱昇進
が伴うとなれば、もう負けられないという思い
で、心理的に追いつめられてくる。

これまでの2場所連続13勝2敗の2敗は、い
ずれも横綱に負けたものだった。それが平幕
に負けたというショック。1敗がもたらす心理
的影響は大きい。そのせいか、今日の稀勢
の里はいつもと違い表情が堅かった。

それは、取り口にも表われた。対戦相手の妙
義龍は組まない。稀勢の里に左ざしをさせな
い。稀勢の里が攻めないところを妙義龍が押
して出る。稀勢の里土俵につまるが、かろう
じて突き落とし。稀勢の里は、左足のみ土俵
で体は土俵外の空中。くずれる妙義龍の体が
傾く。紙一重で妙義龍の手が先についた。ま
さに薄氷の勝利だった。

栃煌山がみせた稀勢の里攻略法、プロならそ
の攻略法を突破口にして稀勢の里にむかって
くる。稀勢の里にとってはまさに試練である。
いいときはすべていい結果につながる。ひと
たび躓くと歯車がくるってくる。5敗の琴奨菊が
まさにそうである。しかし、それをはね返すだ
けの力がなくては、横綱は務まらない。

稀勢の里に求められるものは、まず、優勝・
横綱という未知の領域に到達する突破力であ
る。そして稀勢の里攻略法で果敢にむかって
くる強者をはね返すだけの横綱力である。稀
勢の里の試練は続く。

七月場所は中日新聞社が共催している
だけに、ポスターデザインが異色である。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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