大相撲

■名古屋5日目 両雄敗北の日 真価問われる稀勢の里

2016年7月14日

5日目は波乱の日であった。

まず、稀勢の里対栃煌山戦。栃煌山は稀勢の
里の十分を嫌って、突き合い押し合いに持ち
込んだ。それでも稀勢の里は一度栃煌山を正
面土俵まで追い込んだが、栃煌山はゆさぶり
をかけていただけに、残してまわり込む。果敢
に西土俵へ攻め込む稀勢の里だが、栃煌山
の突き落としに体勢をくずして土俵下へ落下
していった。

次に白鵬対宝富士戦。白鵬立ち合い踏み込ん
でいつも通りと思ったが、宝富士の小手投げに
足が送れず体が伸びきってまんまとくってしまっ
た。

先場所、全勝同士で優勝を争った両雄の思い
もかけない序盤戦の敗北。稀勢の里の敗因は
栃煌山の離れた相撲の抵抗に十分対応できな
かったことである。白鵬の敗因は足がおくれな
かったことにつきる。

2人の今後はどうなるか。経験と場数で百戦錬
磨の白鵬は、立て直し方は心得ている。事実
三月場所は初日に宝富士に負けた後14連勝
して優勝した。

稀勢の里は優勝と横綱を考えると後がないと
とらえるか、白鵬と並んだのはもうけものと
思って今までと変わらない心境でいくか。ある
いは半々か。ただ、今日の一番は稀勢の里
にスキありをうえつけた。そのスキを他の力
士がつかないわけはない。

場所を面白くするか、否かは稀勢の里にかか
っている。考えてみれば3場所連続13勝にし
ても、優勝にしても稀勢の里にとっては未知
の領域である。まして初優勝即横綱が相撲フ
ァンの間では、必ずしもいいこととはとらえら
れていない。稀勢の里の本当の試練とそれ
をはね返す突破力を発揮するのはこれから
である。

国技館の窓口には九月場所の自由席通し券を
求めて早くも列ができたという。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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