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■名古屋4日目 白鵬最強の証明

今日の稀勢の里
稀勢の里の対戦相手は、昨日日馬富士から金
星を獲得した隠岐の海である。しかし、稀勢の
里は立ち合い当たってすばやく右上手を取っ
て寄り切った。今場所最高の相撲であった。
鶴竜休場で鶴竜戦がなくなった。新たな対戦
相手は番付からいうと勢かそれとも好調の嘉
風か。
鶴竜に勝って休場に追い込んだ栃煌山だが、
白鵬のスキなし充実した相撲内容になすすべ
がなかった。立ち合いかちあげから左四つ
(白鵬は右四つが得意)だったが、かまわず
出足鋭く前に出て、万全の寄りで勝負を決め
た。先場所同様、白鵬の充実ぶりはすばらし
い。
今白鵬の通算勝利1000勝が話題になっている。
ここへきてようやくという感がする。1000勝は3
位である。トップ魁皇の1047勝は休場がなけれ
ば、来年の三月場所に白鵬に抜かれる。ここで
は、ほかの白鵬の数字を紹介しよう。
★横綱勝率(先場所まで)
8割9分3厘は年6場所制では最高数値であ
る。1場所平均13.4勝である。玉の海が8割
6分7厘、大鵬が8割5分8厘である。ちなみ
に大鵬は系統別総当たり制19場所、部屋別
総当たり制で39場所での勝率である。
ちなみに双葉山は8割8分2厘(系統別総当
たり制4場所、東西制13場所)である。大正
時代には太刀山、栃木山という横綱勝率9割
超えがいるが、いずれも東西制で単純にいえ
ば強豪は半分になる。太刀山と2代目梅ヶ谷
は長い間同じ方屋で対戦はない。
★横綱優勝回数(先場所まで)
あまり聞きなれない言葉かもしれない。今ま
での最高は大鵬と千代の富士の29回だった。
白鵬は現在34回である。話題にならず、ひっ
そりと抜いていたのである。ちなみに4位は
朝青龍の23回である。
★横綱12勝以上 横綱12勝以上率(ともに先
場所まで)
横綱の責任勝ち星は12勝以上である。横綱12
勝以上の最高はこれまで大鵬と千代の富士の
38回だった。白鵬は48回と大幅に更新してい
たのである。北の湖は37回である。驚くべきは
12勝以上の成績を横綱在位にどれだけ達成
したかという12勝以上率である。白鵬は58場
所中48回で9割6厘と9割超えなのである。2
位は玉の海である。10場所中9回の9割。3位
は大鵬の58場所中38回の6割5分5厘である。
白鵬は6場所制の最強の横綱である。

今年は名古屋のお土産を4人に送る予定。
なににするかはこれからである。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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