大相撲

稀勢の里の変遷 5

2016年7月5日

稀勢の里は復活朝青龍を倒して、東筆頭で10勝をあげな
がら小結止まりだった。関脇安馬(後の日馬富士)、小結
琴奨菊が勝ち越したためである。しかし、これだけでは
なかった。稀勢の里は勝ち越しながら、小結据え置きが
続いた。下記表参照。
_第一次三役A
いずれも、安馬(後の日馬富士)、琴奨菊が関脇で定着
していたからである。平成20年五月場所は小結で10勝を
あげながら、関脇昇進なしというむなしさだった。小結3場
所目、翌場所と連続負け越しで番付を下げた。平成20年
九月場所は、優勝白鵬に唯一の黒星をあたえながらの
負け越しは惜しかった。
080920幕内 769
<稀勢の里>
 
平成20年十一月場所、稀勢の里は東4枚目まで下がった
位置で11勝4敗の好成績をあげた。横綱・大関戦は3勝1
敗である。この場所は13勝2敗で横綱白鵬と関脇安馬(後
の日馬富士)が優勝決定戦をおこない、白鵬が9回目の優
勝を達成している。なお、13勝2敗の安馬(後の日馬富士)
の2敗のうち1敗は稀勢の里によるものである。稀勢の里は
小結に復帰した。
081123千秋楽幕内・表彰 1265
<白鵬と安馬の優勝決定戦>
 
平成21年一月場所、稀勢の里は小結で5度目の8勝7敗
の成績をあげ、ようやく関脇に昇進することができた。入幕
してから27場所目、約4年半の時間が経過していた。ところ
が新関脇で登場した三月場所は、5勝10敗と2ケタ負けを
きっした。しかもオマケつきである。大関千代大海は2勝13
敗と大敗したが、その2勝のうち1勝は稀勢の里なのである。
稀勢の里は貴重な(?)な1勝を千代大海に与えてしまった
のである。
090322春八日目幕内 853
<平成21年三月場所 稀勢の里対千代大海>
 
第1次三役定着期は横綱戦3勝13敗、大関戦は20勝20敗
である。大関とは互角に戦える力がついてきた。

(この項目続く)

知られざる稀勢の里を知ろう。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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