大相撲

五月場所総評

2016年5月23日

★優勝争いについて
白鵬と稀勢の里のマッチレースとなり、最高に盛り上が
った。予想以上に盛り上がったのは、稀勢の里の健闘が
大きい。12日目まで無傷で突っ走るとは考えられなかっ
た。稀勢の里の技術面より、落ち着いた精神面の影響が
大きかった。
160520十三日目幕内 886
<白鵬、稀勢の里全勝で激突 13日目>
 
★白鵬が全勝で優勝
白鵬は危なげなく、充実した相撲内容だった。12勝同士
の白鵬対稀勢の里戦は、白鵬のほうが何枚も上をという
ことをまざまざと見せ付けられた相撲だった。この直接対
決を制したことが、優勝につながった。
160522千秋楽幕内表彰 717
<白鵬、37回目の優勝>
 
★白鵬は何回優勝するか
以前42回の予想をしたが、40回は射程内に入ってきた。
白鵬の優勝をおびやかす存在がいない。大鵬のときは
北の富士・玉の海が台頭していた。白鵬は、さらに上乗せ
していく可能性がある。
160522千秋楽挨拶パレード 058
<優勝パレード 旗手石浦>
 
★稀勢の里の横綱について
横綱はチャンピオンではない。チャンピオン同様の成績
を何度もして、始めてなれるものである。「五月場所3横
綱を倒して優勝すれば横綱」発言は、あまりにも横綱を
耐えられない軽い存在にしている。筆者の持論は以下で
ある。横綱は時代を築けるほどの品格力量が抜群である
こと。5場所間に優勝3回60勝以上の成績で初めて審議
対象になる。弱い横綱・物足りない横綱はいらない。
160520十三日目幕内 845
<13勝をあげた稀勢の里>
 
★他の横綱・大関について
鶴竜・日馬富士は今年に入って、優勝を争えない情けな
い状態が続いている。横綱の自覚と責任、それを裏付け
る稽古はしているのか、疑問である。琴奨菊は優勝以前
に戻った。宝富士・妙義龍の立ち合いの変化に対応でき
ないのは、琴奨菊の立ち合いに欠陥があるとしか思えな
い。豪栄道の相撲に悲惨さはなくなったが、結局10勝に
は届かなかった。2勝に終わった照ノ富士に、大関の力
はもうない。これは仮に途中休場したとしても変わらない
評価である。健康上の理由をいくらあげても相手には勝
てない。

★三賞について
御嶽海が敢闘賞、栃ノ心が技能賞を受賞した。技能賞は
吊りが認められたとのことだが、今の重量級相撲では吊
り出しはめったに見られなくなった。吊り出しのセオリーを
ご存じだろうか。それは吊ったら横に歩く、横吊りである。
外掛けの反撃をくいにくいからである。
160509二日目十両幕下以下 582
<新十両宇良>
 
★他に目についた力士は
横綱・大関と全員と対戦して勝ち越したのは、小結魁聖
ただ一人だった。これは賞賛に値する。内訳は横綱・大
関に1勝6敗。関脇以下に7勝1敗だった。十両では宇
良が注目と歓声を集めた。そして面白い相撲をとる。土
俵際の逆転相撲もあった。新十両の佐藤も健闘して、
優勝争いをした。十両が久々に活気付いた。

★五月場所を採点すると
ズバリ、77点

五月場所終了
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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