大相撲

■夏千秋楽 最終日の見どころ3つ

2016年5月23日

優勝が決まった千秋楽はやや緊張感に欠ける。それでも
いくつか見どころはある。まず、幕下の優勝決定戦である。
阿武咲対小柳戦。阿武咲は先場所まで十両だった実力者
である。一方の小柳は先場所がデビュー戦。三段目付け
出しで7戦全勝優勝して、幕下に番付を上げてきた。その
幕下でも7戦全勝し、目下14連勝中である。

阿武咲対小柳戦は小柳の力をはかる上でまたとない対戦
相手なのである。十両取組後におこなわれた優勝決定戦は、
前に出る相撲で小柳が阿武咲を圧倒して優勝した。小柳の
実力は相当あることを証明する一番となった。
160522千秋楽十両幕下以下 793
<小柳が幕下優勝決定戦を制す>
 
稀勢の里が勝って13勝とするか、負けて3連敗で12勝と
なるかは、天と地ほどの開きがある。13勝なら七月場所へ
つながる成績である。しかし、12勝なら3横綱に負けての
3連敗の成績だけにいささか弱い。

対戦相手の日馬富士は鋭くあたったが、稀勢の里ははね
返し、前に圧力をかけて一気に勝負を決めた。初の連続
13勝である。佐田の山は連続13勝後、13勝優勝で横綱に
昇進した。稀勢の里と佐田の山の違いは、佐田の山は
すでに優勝経験があったことである。稀勢の里は最低連続
優勝して横綱にあがってもらいたい。
160522千秋楽幕内表彰 558
<稀勢の里が日馬富士倒し、13勝>
 
優勝が決まった白鵬が、全勝優勝を達成するか。実力的
には鶴竜相手に可能性は十分だが、反面、力がはいらず、
勝負に対して淡白になるのではということが考えられた。
しかし、白鵬は最後まで気をぬかず、12回目の全勝優勝
を達成した。

白鵬の実力は衰えているのだろうか。全盛期に比べれば
下がってはいる。しかし、それでも他の力士を超える地力
の持ち主なのである。白鵬は40回優勝が視野にはいって
きた。笑い話だが、白鵬は65歳まで横綱をはりながら、内
弟子を育てていけばいい。こうすれば親方になるには日本
国籍をという一文なんか関係なくなる。
160522千秋楽幕内表彰 620
<白鵬、鶴竜に勝って15戦全勝>
 
15日間満員御礼となった五月場所は無事千秋楽となった。

五月場所千秋楽
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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