大相撲

■夏13日目 白鵬対稀勢の里 決戦を斬る

2016年5月20日

13日目結びの一番が今場所のクライマックスになるとは、
チケットを前売りで購入した観客で、誰が想像しただろう
か。それも白鵬・稀勢の里の両雄が全勝で激突するという
最高の対戦となった。観客は結びの一番を今か今かと
待ち、土俵に立った白鵬・稀勢の里に館内は興奮状態で
わきにわいた。稀勢の里への声援が目立つ。白鵬は対戦
相手への声援に燃えるタイプである。
160520十三日目幕内 894
<白鵬を寄り立てる稀勢の里>
 
大勝負に熱戦なしとこれまで書いてきたが、この一番は
違った。興奮冷めやらぬなか、制限時間いっぱいとなり、
白鵬・稀勢の里が立った。白鵬張りざしで四つに組みと
める。しかし、稀勢の里得意の左四つである。おまけに
上手が取れない。稀勢の里が寄り立てる、白鵬まわり込
む。稀勢の里寄り立てるが、白鵬下手投げでしのぐ。この
繰り返しのなか白鵬の連続の下手投げが決まり稀勢の
里はころがった。館内に落胆の叫びが響いた。
160520十三日目幕内 924
<投げの打ち合い>
 
稀勢の里の寄りは白鵬には通じなかった。横綱と大関の
差といえばそれまでだが、白鵬は右上手が取れなくても
少しもあわてず、しのぐ中でチャンスをつかんで下手投げ
を決めた。稀勢の里はできれば離れて、突き押しで攻め
れば、白鵬を揺さぶることができた。揺さぶって体勢が
くずれたところを攻め立てれば勝負はどうころんだかわか
らない。逆にそれをさせなかった白鵬はさすがであった。
160520十三日目幕内 929
<白鵬が稀勢の里を倒し単独全勝>
 
白鵬の充実さが稀勢の里の充実さを上まわった一番だっ
た。

五月場所終盤戦に突入!
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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