大相撲

■夏4日目 稀勢の里の相撲論

2016年5月11日

大関稀勢の里が、隠岐の海相手にやや苦戦した。隠岐の
海の下手投げに体がうきかけたが、落ち着いて最後はじり
じりと寄り切った。稀勢の里の相撲は出足、鋭さ、技の切れ
味、腰で取る相撲とは違う。一言でいうと左四つでじわじわ
と体で出ていく相撲である。なんか言葉だけきくと泥臭い
イメージを受けるかもしれない。

見た目の派手さはどうしても琴奨菊や白鵬に劣る。琴奨
菊が圧倒的な馬力相撲なら、白鵬は速攻相撲である。以
前の白鵬は、反応の速さの相撲だったが、最近は一気の
出足相撲に変わりつつある。こちらはスカっとする勝ち方
である。

以前、稀勢の里が強くなるために伊勢ヶ濱親方(元横綱
旭富士)が腰を落としたほうがいい、と言った。しかし、腰
高は是正されたとは言いがたい。そのため攻めまかせて、
出ていくと土俵際で逆転負けをくうことがあった。稀勢の
里はこれまで13勝が4度あった。言葉を変えれば、大関
26場所中12勝以上の優勝争いはたった4度しかなかっ
たのである。

その影響からか、今は相撲を慎重に取っている。同時に、
精神的に落ち着いて取りこぼしをしにくい相撲に変わった。
立ち合いから本当に破壊力ある相撲を発揮するのは、後
半戦のモンゴル包囲網に対してである。

五月場所突入!
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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