29日は昭和の日である。大型連休の初日は、年に1回の
横審の稽古総見の一般公開日でもある。筆者も朝早くか
ら並んだ。相撲人気を反映してか、1階のマス席は満席
である。ただし、4人ではいっている所は少ない(筆者は
4人で利用したが)2階席もけっこう入ったので75%くらい
の入りの印象である。
<琴奨菊と稀勢の里の稽古>
初日9日前である。ここで猛稽古ということにはならない。
稽古も申し合いである。取るより見るほうが多くなる。そ
の申し合いでは、白鵬と豪栄道は土俵にあがらなかった。
相撲ファンをわかせたのは新十両の宇良の稽古である。
稽古といえば、初代若乃花の稽古はすさまじかった。初
代若乃花の花籠部屋は、ニ所ノ関部屋から独立した小部
屋であった。巡業は大合併ではなく、単発でおこなうことが
あった。小坂秀二氏は初代若乃花の稽古をこう描いてい
る。
<新十両宇良(中央)>
この部屋の巡業を見にくるお客さんのお目当ては、若乃
花一人である。だから、若乃花は土俵からおりるわけに
はいかない。入れ替わり立ち替わり向かってくる若い連中
を相手に、けいこをつけてやる。こういう状態は(中略)
若ノ海、若秩父、若三杉が幕内力士になっても変わらな
かった。
まず、若ノ海をかり出して二十番から三十番けいこをつ
ける。若ノ海がヘトヘトになるとこんどは若秩父。若秩父
が疲れ切ると若三杉という順番。その間に若ノ海が回復
してくるからまたひっぱり出すという具合で、若乃花の
けいこは百番を下ることはない。最近の横綱、大関が二
十番もけいこすると記事になるなどというのとはケタが
違う。(栃若時代 光人社刊より)
<初代若乃花のブロマイド>
稽古は日ごろの積み重ねである。何を強化するか、何を
身につけるか。対戦相手を想定しての研究など目的意識
など質の面と量の面がある。初代若乃花の稽古はいまだ
語り草になっている。
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