大相撲

一月場所の新たな見どころ

2016年1月9日

明日10日から初日が始まる。ついにか、とうとうかは
人によって異なる。筆者はやり残していることがあるの
で、どちらかというと後者である。だが、スイッチを切り
かえ、明日からの初日にそなえる。そこで一月場所は
どうなるか。これまで横綱・大関に関しては、ほぼ触れ
てきた。ここでは関脇以下について述べてみたい。

昨年1年間横綱・大関とフルに対戦した力士は栃煌山・
栃ノ心・逸ノ城の3人しかいない。実力者であることは
間違いない。最強は栃煌山である。1年間の成績は琴
奨菊(50勝)・豪栄道(48勝)を上まわる51勝である。栃
煌山の大関はあるか。それは簡単ではない。まず、栃煌
山はまだまだ成長できる余地があるわけではないこと。
次に星が足りない。大関になっても弱い大関で終わる恐
れがある。もっとも大関といっても、昭和以降の大関史
は弱さの歴史である。名大関は清水川一人である。栃
煌山はまず、強豪関脇として優勝候補から勝利すること
を期待する。
160109初日前日 005
<栃煌山 後ろは栃ノ心>
 
栃ノ心は九月場所小結で10勝をあげながら、関脇に昇進
できなかった不運があった。そうかと思えば十一月場所
小結で7勝と負け越しながら、東から西にまわっただけと
いうやや幸運があった。栃ノ心はケガで休場して、幕下ま
で落ちた。だが、そこから幕下優勝2回、十両優勝2回と
連続4場所優勝して復活した。復活してからのほうが、力
強くなってきた。しかし、白鵬には1度も勝っていない。20
戦全敗である。これを打破することが最重要課題である。
栃ノ心の見どころはそこにある。
160109初日前日 061
<嘉風と栃ノ心>
 
三役で注目されるのは関脇の嘉風である。ここ2場所は
横綱・大関との対戦はどうなるかという興味をもたせる
力士に急変した。問題は今場所である。嘉風のスピード
とかく乱でスキをつく取り口が正念場を迎える。対戦相
手の研究が進むか。嘉風がそれを上まわる取り口を見せ
るか。このぶつかりあいが見どころである。

連続敢闘賞受賞の勢が小結に復帰した。ここ2場所は好
調であったが、横綱・大関フル対戦で勝ちこせるか。昨年
は2勝13敗、1勝14敗と大敗だった。幕内力士は入幕が
第一段階。横綱・大関とフル対戦するのが第二段階。横
綱・大関とフル対戦して勝ちこすのが第三段階である。勢
はまだ第二段階の力士である。勝ち越すためには横綱・
大関戦で3勝4敗の場合、関脇以下に5勝3敗が必要に
なる。困難はともなうが、現状を突破していただきたい。
160109初日前日 028
<勢>
 
さあ、15日間の戦いが始まらんとしている。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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