大相撲

優勝が遠い鶴竜・日馬富士

2015年9月8日

七月場所、日馬富士は途中休場、休場明けの鶴竜は好調
だったが白鵬に及ばなかった。これで両者は自己ワース
ト記録をそれぞれ更新した。その自己ワースト記録とは
何か。鶴竜は横綱初優勝なしが8場所になった。日馬富
士は2013年十一月場所の優勝以来優勝なしが10場所にな
った。なお、横綱初優勝の場所数と横綱優勝間隔記録に
関しては次をクリックして参照していただきたい。
鶴竜の横綱に昇進後の成績及び日馬富士が最後の優勝後
の成績が下記である。

鶴 日A

両横綱とも優勝から遠ざかっている。これだけ遠ざかる
と本来なら批判が出てもおかしくないが、そういう声は
それほど聞かない。これはけしていいことではない。な
お、批判というのはよくなってもらいたいから言うので
あって批難とは区別されるべきものである。

131124千秋楽表彰 030
<2013年十一月場所優勝の日馬富士>

北の富士は4場所連続11勝4敗をあげたとき、イレブン
横綱と揶揄された。奮起した北の富士は初めて15戦全勝
優勝を達成した。燃える要素があると強い北の富士が巡
って来たときだった。

140323千秋楽表彰 047
<2014年三月場所優勝の鶴竜>

日馬富士が突き刺さるような立ち合いをしたら、優勝が
近くなる。大関時代連続全勝優勝したときはまさにそう
した相撲であった。このとき白鵬と全勝同士で千秋楽決
戦をしている。日馬富士はこれを制して優勝している。
日馬富士優勝の道は立ち合いしだいである。

20120722千秋楽幕内 1207
<2012年七月場所白鵬を寄り切って
全勝優勝した日馬富士>

鶴竜は先場所、休場後とは思えないほど好調な出だしだ
った。引きや回り込む相撲はなく、安定性していた。こ
の相撲を取り続けることである。だが、それだけでは優
勝はできない。鶴竜の場合、白鵬戦がほとんど勝てない。
優勝するためには白鵬を倒すことである。先場所の白鵬
戦は熱戦ではあったが、白鵬の手のひらの上という感が
なきにしもあらずであった。鶴竜の優勝のカギは白鵬戦
の勝利である。

140322十四日目幕内 1117
<2014年三月場所14日目、白鵬を倒した
ことが優勝につながった鶴竜>

日馬富士は白鵬より年上、鶴竜は同い年である。同時代
人である。いつまでもチャンスがあるわけではない。横
綱としての存在価値を今こそ発揮すべきときである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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