毎年12月、恒例なのが今年の10大ニュースである。相
撲通、相撲愛好家の方に1位から10位までを選んでい
ただき、総合点で順位を決めるスタイルである。野球賭
博にゆれた大相撲冬の時代はどんなニュースがかけめぐ
ったのか振り返ってみた。
撲通、相撲愛好家の方に1位から10位までを選んでい
ただき、総合点で順位を決めるスタイルである。野球賭
博にゆれた大相撲冬の時代はどんなニュースがかけめぐ
ったのか振り返ってみた。
2010年はネタに困らないくらいニュースにあふれた。相
撲協会の屋台骨をゆるがす事態まであった。相撲通4氏
に10大(重大)ニュースを寄せていただきピックアップ
してみた。
相撲通TM氏・T氏・S氏・HT氏から2010年の10大ニ
ュースを寄せていただいた。1位を10点、2位を9点…
9位を2点、10位を1点として採点した。分類のしかた
に違い(野球賭博・NHK放送中止・七月場所表彰なし
をひとくくりとした方とそれざれ独立項目としたものな
ど)があるものは多いケースに統一させていただいた。
その結果総合的には次のようになった。
10位タイ 九月場所、国技館1階封鎖の入場仕分け
史上初九月場所国技館1階封鎖された。予告も説明もい
っさいなし。これは実際現場に行った者しかわからない
と思う。S氏が7位に、T氏が10位にあげている。観客
に与えた印象は不快。異様な雰囲気、頭にくるなどプラ
スの要素はなかった。顔なじみも初日きただけであとは
見かけなくなった。
場所である。理由は、人のマス席に入って飲み食いして
散らかしたからという風説がある。
10位タイ 読売大相撲廃刊
長年相撲通に愛読されてきた大相撲誌が九月場所展望号
を最後に廃刊となってしまった。相撲が好きになるきっ
かけはテレビで、もっと知りたくて専門誌というケース
で相撲ファンになった方は多いのではないだろうか。そ
れがなくなっただけにショックは大きかった。HT氏が
5位に、TM氏が番外13位にあげている。
9位 白鵬が15日制で史上初の4場所連続全勝優勝
これまでは15日制で大鵬・千代の富士の2場所連続が最
高だからいかに大変な記録であるかがわかる。分類とし
ては63連勝とセットにする方もいたが、63連勝達成を単
独であげる者が多かったので単独扱いとした。T氏が5
位にあげている。
8位 エストニアの怪人把瑠都が大関昇進
三月場所14勝1敗の成績をあげた把瑠都が大関に昇進し
た。十両で15戦全勝をあげた力士栃光・豊山・北の富士
は大関以上に昇進している。4人目の十両で15戦全勝を
達成した把瑠都も例外ではなくなった。TM氏が7位に、
HT氏が8位に、T氏が9位にあげている。
以前は理事長は定年まで勤めるものだった。佐田の山の
出羽海から様相が変わった。野球賭博で膿を出し切ると
いっていた武蔵川(元三重ノ海)が麻雀をしていては解
決にいたらないと判断したのか、クリーンなイメージで
再生を図るしかないと判断したのか。思いがけずに放駒
(元大関魁傑)理事長が誕生した。S氏が村山代行理事
とセットで5位に、HT氏が7位にあげている。
6位 暴力団との関係が明るみに 木瀬部屋とりつぶし
五月場所後、暴力団にチケットを手配して木瀬親方(元
肥後ノ海)が部屋閉鎖という処分を受けた。暴力団と関
係をもつことはむろんよくないが、部屋をなくすとは前
代未聞という印象を受けた。裏にあったのは建物は木瀬
親方のものだが、土地は暴力団のものだったというのだ
が、真偽は不明である。発表時に明らかにしないと協会
は隠蔽体質と思われてしまう。HT氏・TM氏が6位に、
T氏が7位にあげている。
※木瀬部屋は2013年3月に復活し、多くの学生出身力士
を抱え、清瀬海、徳勝龍、臥牙丸、英乃海、常幸龍、徳
真鵬、明瀬山、希善龍、高立など多くの関取が育ってい
る。
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