九月場所で満員御礼14回という驚異的数字をはじき出した
大相撲。人気は留まるところを知らない。一月場所の
チケットを求めるために集まった方は国技館正門から
南門の門を曲がっていた。さらに大江戸博物館の前を曲がり、
さらにその先の道を曲がり、最終的にどこまで続いたのか
確認できないほどであった。
一月場所の土日チケットは発売日にほぼ売れてしまった。
千秋楽は完売。14日目・7日目・8日目・初日は売り切れる
のは時間の問題である。2日目成人の日も同様である。
千秋楽は完売。14日目・7日目・8日目・初日は売り切れる
のは時間の問題である。2日目成人の日も同様である。
大相撲人気は未だ加熱状態である。
筆者は大相撲不人気時代のときも足しげく大相撲観戦に
通った口である。2010年、野球賭博事件後の七月場所は
初日から朝早く愛知県体育館に乗り込んだらメディアが
集まっていたのに驚いたものである。こんなこと今まで
1度もなかった(今後もなかった)。
2011年は八百長発覚で三月場所が中止になるなど最悪の
年だった。それでも筆者は五月の技量審査場所、七月
場所、九月場所、十一月場所とがら空きで寂しい館内の
中で観戦を続けた。
そのときこう思った。大相撲に観客は戻るのか。大相撲の
歴史を振り返ると黄金時代はスーパースターの出現に
よって築かれている。双葉山、栃若、若き大鵬、若貴。
しかし、現在は望むべくもない。それよりも八百長発覚に
よる不人気だけに信用を取り戻すのは簡単ではない。一般
社会でも食品偽装を行った企業がどういう運命を辿ったか、
言うまでもあるまい。
大量の処分力士を出しただけで納得できる話ではない。
親方は自白や過去の疑惑に自ら答える姿勢を示すことは
ないだろう。それは大相撲不人気時代が当分続くことを
意味する。
あれから3年、大相撲は不死鳥の如く蘇り羽ばたいた。