逸ノ城あるいは遠藤のざんばら髪は見たことがある方は
多いと思う。では栃ノ心はどうだろう。髷は個人差は
あるもののだいたい1年たてば小さいながらも髷が結える
ものである。つまり、ざんばら髪が見れるのはデビュー
して1年以内のことである。ここにデビュー4場所目
三段目時代(といっても1場所しか在位していないが)の
栃ノ心の写真がある。
栃ノ心は柔道とサンボを下地として相撲界入りした。
序ノ口からわずか10場所を経て11場所目で十両入りして
いる。いわばスピード出世で関取になったわけである。
成績は54勝15敗1休、○38(休場を負け扱い)。2008(平
成20)年一月場所に新十両で12勝3敗で優勝した。
同じグルジアの先輩黒海は14場所を要して十両入りした。
後輩の臥牙丸は23場所を要している。
栃ノ心は黒海、臥牙丸両力士と決定的に違う点がある。
それは両力士は負け越しがあるが、栃ノ心はすべて勝ち
越して十両昇進を達成している。つまり、栃ノ心には
幕下以下で壁はなかったことになる。その反面栃ノ心は
幕内を31場所(中止になった場所を含まず)勤め、ケガで
幕下まで落ちた。そこから4場所連続優勝して幕内に
復帰して敢闘賞を受賞した。
グルジアはロシア語読みで今度から英語読みでジョージア
と呼ぶことになる。土俵入りで臥牙丸、栃ノ心のとき場内
アナウンスはなんと表現するか聞き耳を立てたい。