大相撲

■春五日目 横綱・大関戦を終えた遠藤の評価

2014年3月13日

遠藤が最後の横綱・大関戦の稀勢の里戦で勝利した。
といっても内容は押し込まれ、力を封じられアップ
アップの中で勢い余った稀勢の里が土俵を割った
ような内容だった。横綱・大関に挑んだ遠藤をどう
評価するか。

力の差は歴然としているいることが判明した。
鶴竜以外はまるで相撲を取らせてもらえなかった。
横綱にはあしらわれ、突進型には圧力を受け止める
だけの力がなかった。

もっとも遠藤は1年前初土俵を踏んだばかりである。
言葉を言い換えるとプロの稽古をしてわずか1年
なのである。先輩輪島にしても学生の延長だけで
強くなったわけではない。プロの稽古をしたからこそ
横綱になれたのである。初代若乃花の二子山親方は
プロの稽古がまだ浅いことを彼独特の言い回しで
「ちゃんこの味がまだ身にしみていない」と表現した。

遠藤が先場所に引き続き琴奨菊とあたっても内容的
には差がなかった現実を重く受け止めなければ
ならない。要するにちょっとやそっとのことでは
通用しないことをはからずも証明してしまった。
初代若乃花の二子山親方はこうも言っている「相撲
という字はけいこと読んでもいいんです」
<写真は稀勢の里対遠藤>
140313五日目幕内 1051遠藤

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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