大相撲

把瑠都あの日あの時

2014年2月8日

雪降りしきる中把瑠都の断髪式が2月8日国技館で
おこなわれた。大雪が予想されていたため前日
ホテルに泊まったお客さんもいたようである。
チケットは一律7000円で記念品付きであった。席は
すべてマス席自由席。白鵬はじめ大勢の方がはさみを
いれた。その中で土俵下で夫人と把瑠都の母が
はさみをいれる光景も見られた。

把瑠都といえば、十両で15戦全勝優勝し(4人目)、
新入幕で把瑠都旋風をおこして将来を期待される
逸材だった。そんな把瑠都の中からあの日あの時を
ピックアップしてみた。それは2010年一月場所九日目、
把瑠都が東関脇のときである。

1敗同士の巨漢把瑠都と長身琴欧洲の激突は勢いに
まさる把瑠都が快勝した。この両力士、素材としては
申し分ない。日本人期待の星、稀勢の里にない
スケールの大きさがある。二人の近未来を予測して
みよう。琴欧洲は出足鋭く、相手を寄り切ったり、
がっちりと上手をとって寄り立て、大関陣の中では
一番の好成績を残している。しかし、三役時代、
大関を目指してきた勢いは感じられない。
大関在位も19場所になり、万年大関で終わる
予感がする。

把瑠都はまさに大関をつかもうとする日の出の勢い
である。把瑠都の相撲はまだまだ伸びる余地がある。
伸ばすきっかけは突き押し、突っ張りである。
朝青龍・白鵬の両横綱に四つ身で挑んでも勝てない。
彼らを突破しない限り横綱にはなれない。大関で
終わるか、綱をつかむかの谷間にある。

把瑠都はこの場所12勝3敗で殊勲賞を受賞し、次の
場所14勝1敗で大関昇進を決めている。把瑠都が
いい時代であったときのことを懐かしく思う。
140208把瑠都引退相撲 865

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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