現在はないが、年間三賞はかつて日刊スポーツが制定していた。大
関の登竜門となり、誰が受賞するか楽しみであった。受賞者は一月
場所初日、土俵で表彰された。今年(2024年)の架空年間三賞を選
出してみた。
まず、今年の三賞受賞者を振り返ってみる。
殊勲賞 敢闘賞 技能賞
1月 若元春 大の里 琴ノ若
3月 尊富士 大の里 大の里
尊富士 尊富士
5月 大の里 欧勝馬 大の里
7月 大の里 隆の勝 平戸海
9月 若隆景 大の里 大の里
錦木
11月阿炎 隆の勝 若隆景
殊勲賞の対象は好成績横綱・大関に勝利した場合である.
関脇以下の勝者は以下である。
1月
照ノ富士13-2 若元春 正代
霧島11-4 翠富士 翔猿
3月
豊昇龍11-4 宇良 翔猿
翠富士
5月
琴櫻11-4 大栄翔 大の里
高安 阿炎
7月
照ノ富士12-3 大の里 隆の勝
9月なし
11月
琴櫻14-1 王鵬
豊昇龍13-2 阿炎
こうしてみると決め手に欠ける。優勝者に勝っていて2回名前が出
てきた大の里が年間殊勲賞に適任である。
敢闘賞を複数獲得した力士は大の里が3回、隆の勝が2回である。
隆の勝は年間50勝40敗で横綱・大関の対戦率は10%である。それに
対して阿炎は51勝39敗で横綱・大関の対戦率は倍の20%である。隆
の勝の年間敢闘賞はなくなった。大の里は大関以外の5場所で56勝
19敗である。年間敢闘賞は大の里以外にいない。
年間技能賞は年3回技能賞を受賞している大の里を選出した。大の
里以外適任者は見当たらない。
こうしてみると年間三賞はすべて大の里が独占した。今年は大の里
の活躍が目立った。入幕5場所で2回優勝したこともすばらしい。
まさに大の里の1年だった。