阿武剋はモンゴル出身だが、高校は日本の学校に留学した。大学は
日本体育大学に進学した。同期に大の里がいた。3年制のときすで
に阿武松(元大道)部屋で研修を始めていた。4年のときに学生横
綱のタイトルを獲得した。
正式な入門は2023年9月であった。十一月場所幕下15枚目格付出で
デビューした。幕下は3場所かかった。これはいささか時間を要し
たといえる。
幕下時代の主な対戦相手は以下である。
琴手計 2勝
生田目 2勝
柏櫻鵬 1勝
若隆景 1敗
嘉陽 1敗
2024年五月場所、新十両でいきなり13勝2敗と活躍した。しかし、
優勝はできなかった。優勝は14勝1敗の若隆景であった。直接対決
で負けている。この場所遠藤・千代翔馬が12勝3敗という好成績続
出の場所だった。
翌場所十両西筆頭に番付を上げた。6勝1敗と好調なスタートだっ
た。ところがここから失速した。終わってみれば9勝6敗であった。
十両はわずか2場所で通過した。
阿武剋は5場所を要して新入幕を決めた。しかし、各段の優勝がな
い。大学の同期大の里は4場所で入幕した。大の里も各段の優勝は
ない。大の里が半年先にデビューしたため、今は地位に差がある。
だが二人の戦いはこれから始まる。
阿武剋 184センチ 1600キロ 右四つ寄り 24歳