2022年の幕下のホープから関取になったのは向中野
こと天照鵬だけであった。そこで年齢と幕下成績を
基準とした幕下のホープ選出基準を改めることにし
た。新しい基準は今年1年間の幕下及び幕下以下の
年間勝ち星を出すことから始めた。十一月場所幕下
在位力士1年の勝ち星順位をだした。なお、元関取
は対象外とした。それが以下である。
尊富士 36勝6敗
聖富士 30勝5敗(5場所)
大青山 30勝12敗
風の湖 30勝12敗
朝白龍 29勝6敗(5場所)
琴拳龍 28勝14敗
欧勝海 27勝15敗
嘉陽 27勝15敗
25勝17敗は8人
春山 24勝4敗(4場所)
尊富士と欧勝海はすでに十両昇進を決めている。基
準はさらに幕下通算成績を加味して2023年幕下のホ
ープを選出した。幕下を突破するのは幕下の成績で
ある。
聖富士
静岡県出身 伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋
最高位幕下42 幕下成績7勝 19歳
今や相撲の名門になりつつある飛竜高校出身である。
翠富士、熱海富士も同高校を出ている。序ノ口から
まだ5場所目である。十一月場所、初の幕下でいき
なり優勝した。一月場所は幕下上位進出が予想され
る。そこから本当の勝負になる。
朝白龍
モンゴル出身 高砂(元朝赤龍)部屋
最高位幕下11 幕下成績9勝5敗 24歳
拓殖大出の学生出身である。入門した時点で既に23
歳であった。そのため、新弟子検査の年齢制限緩和
措置が適用された。序ノ口からまだ5場所目。聖富
士には前相撲を含め3勝している。超スピード出世
だが、十一月場所初めて負け越した。幕下の壁をこ
えられるか、2024年は勝負の年になる。
春山
鹿児島県出身 尾上(元濱ノ嶋)部屋
最高位幕下58 幕下成績5勝2敗 23歳
相撲の名門埼玉栄から日大に進学した学生出身であ
る。序ノ口からスタートしたが、各段1場所で突破
し、幕下にあがった。まだ4場所目で幕下は1場所
である。未知数であるが、注目したい力士である。
(この項目続く)