九月場所は久々に3大関となった。しかも横綱は全
休だから大関として活躍できる条件は整っていた。
その結果、貴景勝11勝4敗、霧島9勝6敗、豊昇龍
8勝7敗で終わった。貴景勝・霧島は角番であった。
3大関の合計は28勝17敗であった。
貴景勝は11勝だからまずまずだったが、霧島・豊昇
龍は完全に大関失格の成績であった。しかも貴景勝
対霧島戦はなかった。大関は受難の管理職といった
のは杉山桂四郎氏であった。横綱には頭をおさえら
れ、下からは突き上げられる。しかも、今は横綱に
頭をおさえられる状況にはない。北勝富士には全員
負けている。
霧島は6勝-9勝で限界を露呈してしまった。9勝
6敗の大関はクンロク大関と揶揄されたものだ。9
勝6敗を何場所続けても大関になれない。霧島が大
関でいられるのは制度の矛盾なのである。
七月場所優勝して大関に昇進した豊昇龍。先場所の
優勝者が8勝7敗。地力が本当についているのか。
新大関の場所8勝7敗で横綱になったのは15日制定
着以降の千代ノ山あとでは次の4人である。
琴桜
三重ノ海
日馬富士
鶴竜
弱い横綱と物足りない横綱である。
貴景勝は11勝ではとても横綱につながる成績ではな
い。11勝を何場所続けても横綱にはなれない。横綱
はどこからいっても大丈夫というほど万全が求めら
れる。横綱審議委員の2場所連続優勝という短期で
はけして決められない。
十一月場所、3大関には奮起してほしいし、優勝争
いをして頂きたいと思う。だが、期待はしないで静
かに見守りたい。