祝日敬老の日の秋場所9日目。この日だけは今まで
と異なった。これまで結びの一番で立ち上がる時刻
がほとんど17時55分ごろであった。初日は物言い取
り直しで終了18時をオーバーした。ギリギリは危う
いと思ったほうがいい。ところが9日目は17時52分
頃が結びの立ちあがった時刻であった。だから物言
いがついても18時に放送が終了した。
さてその結の一番は豊昇龍対琴ノ若の一番であった。
相撲は豊昇龍が果敢に攻めたが青房下土俵でもつれ
た。攻めた豊昇龍が傾く、土俵際小手投げをうちな
がら土俵を割った琴ノ若。
物言いがついた。永い協議になったが、豊昇龍の足
の甲がかえっていて負けとなった。そこが視点にな
るとは予想できなかった。
豊昇龍はこれで3勝6敗になった。大関の成績では
ない。それにしても前場所優勝の豊昇龍は勝てなく
なった。この現状を今場所は打破できないのではと
思わせる。星勘定、明日は豊昇龍だから白星。そう
言われても不自然ではない。
貴景勝は豪ノ山相手に今場所最高の押し相撲をみせ
て圧勝した。霧島は宇良相手に積極手的に攻めて土
俵際の宇良の逆転を許さず、攻めきった。ともに6
勝3敗となった。
平幕では1敗高安・熱海富士、2敗剣翔である。高
安はこれまでの実績から不安が残る。熱海富士・剣
翔は上位と対戦して勝ち抜くことは難しい。
九月場所の混迷はこれからも続くことになる。