9月だというのに暑い日が続く。愛知県体育館と国
技館へ行く服装がともに変わらぬ夏服である。序盤
の疲れもたまってきた。電車で寝そうになる。
さて5日目最高の熱戦は霧島対朝乃山戦である。先
場所霧島は朝乃山に投げられて負けている。立ち合
い突き離し合いから、霧島素早く左上手とって右四
つ。朝乃山上手取れず。
朝乃山まきかえも霧島許さず、霧島頭をつける体勢
にもちこむ。両者膠着のなかから霧島が外掛けを鮮
やかに決めた。
霧島は大事な一番をものにした。今日勝って3勝2
敗と負けての2勝3敗では大違い。しかも負けたら
3連敗と窮地に追い込まれることになる。それにし
ても1日に熱戦は2、3番ほしいところである。
貴景勝は苦手阿炎戦である。阿炎に4勝6敗である。
優勝決定戦で負けたことがある。それを含め5連敗
したことがある。
しかし、今場所は違った。貴景勝が押して出ると阿
炎は引きに出てしまった。引きは負けを呼び込む。
貴景勝にとって楽勝になった。
三役で1敗は貴景勝一人になった。しかし、1敗の
まま抜け出すかというとまだ早計である。混戦は中
日あるいは10日目にならないと優勝は読めない。混
迷の時代、九月場所はどう展開し、終結するのか。