場所前様々な視点があった。
■休場明け照ノ富士は大丈夫か
休場明け照ノ富士には不安がつきまとっていた。こ
れは当然のことである。ところが7日目までは全勝。
しかも危なげない勝ち方が続いた。7日目は入幕2
場所目の金峰山をまったく問題にしなかった。予想
以上の復活である。ただ、今後は苦手の大栄翔戦が
控えている。
■霧馬山の大関昇進問題
11勝-12勝優勝ときた霧馬山。ここまで5勝2敗と
微妙な成績になってきた。7日目、正代に前へ出ら
れ、後退しいいところなく完敗した。このあと、横
綱・大関戦、3関脇戦が控えている。霧馬山は強い
と思わせる相撲は少ない。大関昇進は簡単ではない。
■角番大関貴景勝は勝ち越せるか。
大関の8勝は低レベルの成績である。しかし、それ
さえも危うい貴景勝がいた。押せない貴景勝がいた。
組まれる貴景勝がいた。しかし、ここにきて押せる
ようになった。7日目は宇良を突き出した。横綱戦・
4関脇戦を残しているだけに見通しはたちにくい。
■大栄翔の大関昇進はあるのか
10勝-12勝と連続2カタ勝利できた大栄翔。7日目
は琴ノ若と対戦した。相撲は琴ノ若が果敢にでるが、
大栄翔が逆襲。琴ノ若を押し出した。7日まで6勝
1敗である。大栄翔の相撲は一貫している。12勝な
ら大関はあってもいい。
■番外 明生・朝乃山が全勝
いつ上位と対戦するのか。12日目では遅過ぎる。優
勝を争っている者同士の対戦を優先すべき。これが
できなければ取組編成のまずさを露呈することにな
る。それだけは御免蒙る。