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■23夏4日目 勝ちたい病に取りつかれた霧馬山

今日の一番は大関を目指す霧馬山対錦富士である。
場所前こう予想した。意外なことに霧馬山対錦富士
戦は1度も実現していない。今年の一月場所錦富士
は幕内上位だったが、取組はなかった。霧馬山は確
実に勝っておきたい力士である。

しかし、実際の勝負は、霧馬山が立ち合いに変化を
求めた。そこから攻めに転じたが、黒房下土俵でも
つれた。錦富士が出るのと霧馬山が飛び出すのが微
妙となった。

<微妙となった霧馬山対錦富士>

筆者及び周辺のお客さんは霧馬山が一瞬早かったよ
うに見えた。物言いがついた。その結果取り直しに
なった。その一番、霧馬山はまたも立ち合いに変わ
った。そこから攻めに転じ、気をみてはたき込んだ。

2度も変化した霧馬山は勝ちたい病にかかっている。
大関のノルマは10勝といわれている。そのため勝ち
にこだわり過ぎている。大切なことは相撲内容であ
る。

近年は元大関が多い。朝乃山を別にして4人いる。
大関というのは関脇以下に差をつけ、時には横綱以
上の存在材価値を発揮する立場である。今の霧馬山
はそれよりも勝ちたい病にかかっている。

3勝同士の対戦が実現した。関脇若元春対小結琴ノ
若である。若元春は成長著しい。横綱・関脇のDNA
を持つ琴ノ若。相撲は琴ノ若攻め込むも、若元春左
を差して逆襲。東土俵際、琴ノ若逆転を狙うも、若
元春体を預けて最後押し出した。若元春は4連勝。
若元春の相撲はすばらしい。

<若元春、勝負どころを制す>、

貴景勝は遠藤と対戦した。遠藤は奇襲があるわけで
はない。ところが、貴景勝は変化してはたき込んで
しまった。こんな貴景勝は見たことがない。とっさ
だったか、そうでないかは本人のみぞ知る。貴景勝
の相撲には不安がつきまとう。

<貴景勝、遠藤に変化>

国技館・地方場所会場は人と人を結びつける場であ
る。今日は新しい仲間と楽しく観戦しました。永い
つきあいの始まりの予感がする。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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