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■23夏3日目 大関をかける場所は相撲内容が重要

今日の一番は何と言っても若元春対正代戦である。
入幕2年目対元大関。まさに力のこもった一番にな
った。

四つ身を争って若元春おっつけ左四つ。正代ふって
もろ差し、一気に出る。向こう正面、窮地の若元春
が渾身の突き落とし。体が回転するように入れ変わ
った。両力士もてる力を出し切った熱戦だった。

若元春は先場所小結で11勝しながら三賞には無縁だ
った。今場所はチャンスかもしれない。

<若元発逆転勝利>

三賞には疑問がいっぱいである。さいたるものが千
秋楽に勝てば受賞というモノである。勇み足で勝っ
ても三賞。負ければ全否定ってどういうことと言い
たくなる。

双葉山に傾倒した小坂秀二氏は言う。いい相撲内
容なら負け越しても三賞をあげるべきである。貴
ノ花が3横綱・4大関の中において7勝8敗で負
け越したことがあった。だが、貴ノ花は連日の奮
闘でお客をわかしていた。福岡スポーツセンター
が特別表彰したほどであった。

大関を目指す霧馬山が阿炎に不覚を取った。霧馬
山は攻めていったが、阿炎のまわり込みについて
いけず、ばったり倒れた。これで1敗である。だ
が、星勘定より強い相撲を取り切ることである。

<霧馬山、阿炎に不覚>

琴欧州は大関を目指す場所で寄り切りを意識した
という。破綻がすくなく、腰を落とせばうっちゃ
りはくわない。離れる相撲は突き落としや引き落
としをくう恐れがある。投げはうち返しがある。

初代若乃花は横綱千代の山と17分に及ぶ死闘を繰
り広げた。それが評価されて10勝4敗1分けで大
関に昇進した。本人は大関になれると思っていな
く、温泉にでも行くつもりだった。

前日押せずに1敗した貴景勝。目標が小さい翠富
士相手に思い切って取れるかがポイントであった。
相撲はよくみて押してよせつけなかった。翠富士
は軽量であるだけにどうしようもなかった。

<貴景勝、翠富士を押し出す>

3日目は外国人が目立った。筆者の前の3マス12
人は外国人であった。大相撲人気はけっこう外国
人が支えている。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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