引き続き魁皇の幕内対戦成績50回以上をみていこう。
前述した千代大海は初戦が平成10年三月場所から平
成22年一月場所までだった。今度の相手はそれより
期間が短い。それでも9年半に及んだ。その相手は
貴ノ浪である。
初対戦は平成6年一月場所であった。魁皇は前頭6
枚目、21歳であった。貴ノ浪は新大関の場所で、22
歳であった。寄り切りで貴ノ浪が勝っている。
魁皇が大関貴ノ浪に勝ったのは4回目の対戦であっ
た。魁皇が関脇以下のときの大関貴ノ浪戦は優勝決
定戦を含み、17勝21敗であった。貴ノ浪は大関を降
格し、大関に復帰したが、2場所限りであった。
貴ノ浪が大関のとき魁皇は7連敗を喫している。ま
た、21場所連続対戦はこのときである。貴ノ浪が関
脇に降格したとき、関脇同士の対戦があった。魁皇
の2敗で終わっている。平成9年九月場所から22場
所連続対戦を記録している。
平成12年九月場所から立場が変わった。魁皇が大関、
貴ノ浪が関脇以下になった。結果は魁皇の7勝5敗
であった。最期の対戦は平成15年七月場所で、押し
出しで魁皇が勝っている。貴ノ浪は5場所後に引退
した。平成6年一月場所から平成15年七月場所まで
続いた両力士の対戦は魁皇の24勝28敗で終わった。