2022年の年間最多勝は、若隆景が57勝で獲得した。
といっても1場所平均9.5勝と数字的には低レベル
であった。それでも若隆景に責任はない。若隆景は
関脇である。
横綱・大関が休場がちと弱体化による結果である。
要するに横綱は満足に出場できず、大関は弱かった
ということである。月給にふさわしい働きができな
かったことになる。
その結果、一月場所は1横綱1大関という125年ぶり
の珍事となった。仮に十一月場所、東大関の貴景勝
が優勝していたら、優勝しながら西大関に半枚下が
るという珍事になるところであった。
昭和47年、優勝が毎場所違ったなかで輪島が63勝で
年間最多勝を獲得した。輪島は小結1場所・関脇4
場所・大関1場所だった。同じく6場所優勝が異な
った平成3年は大関霧島が62勝で年間最多勝となっ
た。令和5年の年間最多勝は最低でも63勝は欲しい
ところである。
年間最多勝候補は大関貴景勝だが、心配もある。6
場所フルに出場できるかという点である。貴景勝は
大関になってから1年間フル出場したことがない。
この点が最大の気がかリである。
有力候補者は関脇若隆景。さらに昨年55勝の豊昇龍
と琴ノ若である。特に豊昇龍の若さに期待したい。
今年の年間最多勝は大関に直結する年であっていた
だきたい。