2022年の入門者数と引退力士数が確定した。五月場
所から三段目の枚数がこれまでの100枚から90枚に
減削された。力士数が減少していることをうかがわ
せる出来事だった。日本自体が人口減少、少子化に
入っており、相撲界への影響が出ている。幕下以下
にはベテランもおり、十両昇進のメドがたたなくて
も弟子としていられる。これがいいことなのか否か
は別として部屋や個人の判断に委ねられている。
一月場所は入門者5人に対し、引退力士は15人と早
くも差が出た。入門者には琴勝峰実弟の琴手計がい
る。旭秀鵬が幕下降格を機に引退している。三月場
所は就職場所といわれるように37人と多くの入門者
数となった。通常なら一番出世と二番出世と2回新
序出世披露が行われる。
ところが、学校の卒業式などで学校に戻るケースが
出るため、コロナ禍ということで一元管理できない
ため、今年も前相撲が実現しなかった。外国人の入
門者はビザの関係で翌場所土俵に上がれないケース
がある。三段目付出で神崎、羽出山がデビューして
いる。
三月場所の入者は五月場所初日に新序出世披露を行
った。五月場所は入門者数8人、引退力士は16人と
再び引退力士数が上回った。松鳳山が引退した。相
撲界に残らないのはいささか寂しい。2023年2月11
日に断髪式をおこなう。七月場所は入門者数が最も
少なく2人であった。引退力士は14人出た。
九月場所も傾向はかわらず、入門者数は4人、引退
力士は14人であった。入門者のなかに幕下15枚目格
に付け出された川副がいた。日大出身だが、ケガの
ため、この時期の入門になった。ほかに関取経験者
として常幸龍、魁聖が引退している。元小結常幸龍
は最後幕下で終わった。魁聖は幕下で取ることはな
かった。
十一月場所は入門者数10人、引退力士は8人であっ
た。そのなかの千代大龍、豊山の引退は突然の印象
が強かった。まだ取れそうにも思えたが、気力がな
くなるとそうはかない。2022年は引退力士数が、入
門者数を22人上回る結果になった。